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群 ようこ 「おたがいさま れんげ荘物語 5巻」

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お隣さんと助け合いながら、毎日を生きる。

月10万円で「れんげ荘」にひとり暮らすキョウコ。

必要なものは最小限。

ささやかな幸せをかみしめる日々。

・・・・・・・・・・・・・

とても地味な暮らしぶりと

ほんのささやかな日々の刺激が

程よく心地よいシリーズ。

・・・・・・・・・・・・

キョウコさんの人柄が穏やかで

周りの人との触れ合いがやさしい。

・・・・・・・・・・・・

ただ母親との確執がキョウコさん自体を

暗く胸にわだかまりを持たせていましたが、

そのお母さんも亡くなってしまいます・・・

・・・・・・・・・・・・

お母さんが亡くなっても

キョウコさんの生活は変わらず

時々お母さんとの昔を思い出しながら

偲ぶ姿が淡々としていてホロリしました。

・・・・・・・・・・・

通い猫だった「ぶっちゃん」との再会は

キョウコさんの一番の嬉しい出来事。

まだまだ続くこの物語、

ぶっちゃんとのご縁が続きますように・・・

・・・・・・・・・・・・

キョウコさんのアパートでお付き合いしている

隣人たちが個性的で地味なキョウコさんを

惹きたてている。

・・・・・・・・・・・・

今回は特にキョウコの義姉さんの

キョウコを思いやる人柄に

とても感動しました。

キョウコは周りの人に恵まれているなぁと

羨ましく感じました。






いつもありがとうございます
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群 ようこ 「散歩するネコ れんげ荘物語 第四弾」

散歩するネコ

昭和の古いアパート「れんげ荘」に住むキョウコ。

一流企業を早期退職して

貯金から月10万円で暮らす生活。

慎ましくも丁寧な暮らしぶり。

・・・・・・・・・・・・

40代から50代へ

50代から60代へ

まだまだこの物語はそれぞれの年代で

描かれて行くと思います。

女性の一人暮らしの孤独や不安よりも

日々の暮らしを大切に

同じアパートの住人達と助け合いながら

優しく静かなリズムが心地よいです。

・・・・・・・・・・・・・

今回は、猫のぶちおこと「ぶっちゃん」に

なかなか会えなくなった事の理由が

描かれています。

飼い主がいる「ぶっちゃん」の本名は「アンディ」

高齢の飼い主奥様が入院しちゃって

息子さんがリードをつけて散歩させているのに遭遇。

ぶっちゃん大喜びでキョウコに抱きつき甘えるシーンが

猫好きにはほっこり羨ましい描写となっています。

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また、キョウコと折り合いの悪い母親が

入院していた病院から施設へ入所。

認知症もありキョウコが面会に行っても

娘と認識してくれないという寂しい表現が

結構現実的です。

・・・・・・・・・・・・

れんげ荘に住んでいた「コナツさん」が

田舎の実家に引っ越すも

田舎特有の人間関係や家族に慣れず

結局またれんげ荘の近くに戻って来ます。

キョウコさんにいろいろお説教やらお世話を受け

コナツさん、スーパーで働くようになり、

なんとスーパーに買い物に来ていた子持ち男性と

事実婚をすることに・・・

・・・・・・・・・・・・

またまたコナツさんのこれからや

認知症の母親や猫のぶっちゃんとの交流が

気になる終わり方。

・・・・・・・・・・・・

普通に暮らしていても

その暮らしの中にほんの少し変化や刺激や

事件が織り込まれるこちらの物語。

飾らない群さんの言葉表現が心落ち着かせる作品です。






いつもありがとうございます

群 ようこ  「パンとスープとネコ日和(5)・今日もおつかれさま」

群ようこ今日もおつかれさま
シリーズ第5弾。

ほのぼのシリーズです。

亡くなった母親から引き継いだ店舗を改装して

スープとサンドウィッチのお店を開いた「アキコ」と

お手伝いする「しまちゃん」の

二人の日常が描かれています。

・・・・

何か問題や事件があるわけではなく、

日々のお店の事・

事実婚した「しまちゃん」と「シオ君」の不思議な関係・

アキコの相棒二匹のどすこい猫さん達・

お店のお向かいの洒落たカフェのママさんとの事。

・・・・

ひと時クスっとしながら心安らぐ物語です。

表紙の絵も毎回可愛くて

癒される大好きな群ようこさんの作品です(^^)




いつもありがとうございます

群 ようこ  「ほどほど快適生活百科」

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猫好きの群さんのエッセイ集。

日々の暮らしを衣食住や人生観まで

短い章で読みやすく書かれています。

群さんの言葉のチョイスがクスっとするのと、

何気に男っぽい所がさっぱりしていて

肩の凝らない楽しめる一冊でした。

・・・・・・・・・・・・

ご自身では何かと面倒だと言っては

シンプルに暮らせる方法を考えて工夫しています。

「なるほどなぁ~凄いなぁ~良いなぁ~」

の連発でありました(^^)

・・・・・・・・・・・・・

「ふだん使いの食器あれこれ」の章では、

一番使っている器が

「白山陶器」の「ブルーム」との事!

うわぁ~好みが一緒! 嬉しい~!

ワタクシも長崎県の波佐見焼きが大好き!

特に白山陶器のブルームは

いつか欲しいと思っている器!

お高くて眺めているばかりなんですが・・・

いつか誰かくれないかなぁ・・・(自分で買えや!)

白山陶器ブルーム
(お写真お借り致しました)
・・・・・・・・・・・・・・

お一人暮らしの群さん。

食事作りに疲れた時は、

「明治屋」の「おいしい缶詰」シリーズを

利用しているとの事。

こちらの缶詰は「缶詰臭」がないそうです。

美味しい物を食べたい時に

缶詰を利用する群さん。

少々お高い缶詰ですが、

食べきる事で食材を無駄にしない事は

むしろ経済的だと思いました。

そうですよねぇ。

保存食としても常備しておけますし、

ワタクシも今度明治屋の缶詰シリーズを

観に行こうかと思っています。

・・・・・・・・・・・・・・

群さんは大の猫好き。

現在、老猫と暮らしていらっしゃるのですが、

猫さんが年老いているせいか

特に群さんが出かける事を嫌がるのだそうです。

ですので極力遠出は控えて

猫さんの傍でお仕事をしているとの事。

冷暖房設備や空気清浄機などを

猫さんの為に完璧に整えている様子に

なんて幸せな猫さんなんだ!

と感動しております(^^)

やっぱり猫さんのお話が一番

グッと来ますし、楽しめました(^^)






いつもありがとうございます

群 ようこ 「おやじ丼」

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世のおやじたちへの風刺が効いていたり・・・

おやじながらも可愛かったり・・・

救いようのないおやじがいたり・・・

12人のおやじの物語です。

・・・・・・・・・・・・

「断れない人」

愛人が4人もいるという会社の上司。

地味で頭の薄いどこにでもいるおやじに・・・

自分の子供は5人もいるんですヨ!

なぜにそんなにモテるのか・・・

・・・・・・・・・・・・

「うろたえる人」

子猫から育てたおやじ。

ある日血便が出たミーちゃん。

心配で心配で・・・

病院へ行く為に血便を器に入れますが、

それは娘のお弁当箱だった・・・

翌日のミーちゃんの口が臭い。

心配で心配で・・・

かつお節を食べた後だと言うのに・・・

何かにつけ心配してオロオロするおやじさんが

とても可愛いです(^^)

・・・・・・・・・・・・

「ひとりの人」

10歳年下の妻が亡くなった・・・

夫は途方にくれます。

再婚を勧められても気が進まない・・・

ある日、捨て犬を飼いました。

亡くなった妻の名前にして犬と共に暮らす日々に

妻の面影もダブらせて心穏やかに過ごすのでした。




いつもありがとうございます

群 ようこ  「ネコの住所録」

d.png

ネコや犬や他の動物に関するエッセイなんですが、

群さんのクールな笑いが可笑しいです(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・

「変わり者ハッちゃん」

会社で仕事中にやって来た蜂に愛着が湧き、

可愛いがっていたと言う群さん。

たまたま夏季休暇を取ることになっていたので、

自分の休暇中に蜂の「はっちゃん」が

死んでしまったらどうしようと思っていたら…

職場の社長さんが張り紙を貼ってくれたそうです。

「皆んなではっちゃんを可愛いがりましょう!」

・・・・・・・・・・・・・・・

「追いかけられて」

奈良の友達が

寮の門限ギリギリになって走っていたところ、

後ろから黒い影が追いかけて来たそうです。

必死に走りますが黒い影は

どんどん追いかけて来ます。

友達が寮の門に到着するや、

振り返って怒鳴ったそうです。

「何をするんですか!やめてください!」

そう言って影をよく見たら「鹿」だったそうです。

奈良ではのお話(^^)

・・・・・・・・・・・・・・・

もう1つ奈良ではのお話。

奈良公園の鹿は餌をあげるとお辞儀をすると言うので、

修学旅行の時に男子がふざけて、

餌をやる仕草をしながら与えなかったら、

鹿がどこまでも追いかけて来たそうです。

学習能力のある鹿は、

その男子を追いかけて来たそうです。

集団でお辞儀をしながら…(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・

とまぁ、

こんな感じのクスクス笑えるエッセイばかりです。

気楽に楽しめました。

ネコ好きの群さんですが、

昔のお話なので、

少々今の飼育方法とは異なりますので、

その辺は目くじら立てずに読まれますことを

お勧め致します(^^)



いつもありがとうございます

群 ようこ 「ぬるい生活」

ぬるい生活

エッセイですね。

更年期障害のお話し。

群さんは現在63歳。


「更年期だということは、もうそろそろ女じゃなくなる

ということだな」とか、

「誰でも経験するんだから我慢しろ」などと言われるらしい。



更年期と言うよりも

それなりの年齢の女性に対して

今まで我慢できた事や鷹揚に対応出来た事が

イチイチ気に障ったりイラついたりする事への

アドバイス的な優しい励ましを語っています。

群さんの経験談から同じ目線で

読めるようになっているので、

「私だけじゃないんだ」

と言う共感も出来ます。


何かとお疲れモードの時、

群さんの自虐的エッセイ(笑)で

自分を振り返り、見直し、

まだまだイケてる女性を

楽しみましょう!

って感じかな(^^)


いつもありがとうございます

群 ようこ 「れんげ荘物語 ネコと昼寝」

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れんげ荘物語第三弾。

相変わらず昭和の安アパートで

月10万円を貯金から下ろして

生活を続けているキョウコ。

今回は、時々やって来るようになった

ネコとの触れ合いが描かれています。

折角部屋にまで入って、

仲良く出来るようになったのに

ある日からネコのぶちおが、来なくなります。

昔付き合った数人の彼氏との回想の中で、

彼氏よりぶちおの方を待ち焦がれるって言う(^^)

そんなちょっとしたところに

群さんのユーモアがあってクスッとします(^^)

今回はすぐにでも

続編が描かれる流れになっています。

キョウコの母親がかなり難しい人で、

何かにつけて自分の価値観を押し付けます。

世間体ばかり気にし、

孫たちにまで嫌われてしまう。

キョウコと母親との確執も描かれて

キョウコ自身、母親から離れたくて自立しましたが、

それでもキョウコと兄家族は

母親を第一に考え、大事にしています。

そんな母親が突然倒れてしまいます。

この先どうなるのか…

続きを楽しみにさせるあたりうまいなぁ(^^)

アパートの住人との触れ合いは、

今回も干渉し過ぎず、

それでいて思い合って助け合います。

キョウコのお隣りのクマガイさんの言葉。

「中年以降はね、中身が全部顔に出るから、

暗いことはなるべく考えないこと。

そうしないとばあさんになった時に悲惨よ。

愛嬌もなくて顔が陰気なおばあさんって怖いわよ。

誰も寄ってこないよ。」



なるほど〜

気をつけよう!



いつもありがとうございます

群 ようこ 「れんげ荘物語・働かないの」

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れんげ荘物語第二弾。

45歳で有名一流広告代理店を早期退職して

月10万で貯金を切り崩して

暮らす生活を選んだキョウコ。

あれから3年が経ちました。

変わらずれんげ荘で静かな暮らしぶり。

そんな代わり映えしない暮らしにも

少し焦りと変化を気にするようになるキョウコ。

殺風景な部屋に彩りを作りたくて

手作りの刺繍タベストリーを作ることになる。

一刺し一刺し根気のいる作業に

挫折しそうになるキョウコに、

友人はキョウコ自身の性格を見つめ直すよう

アドバイス。

仕事の延長のように真面目にやり遂げようとせず、

疲れたら休み、本を読んだり、散歩したり、

気分を変えて

ほどほどに楽しみながらやる事を勧めます。

新しく隣りに入居したモデルのような若い女性との

新鮮な刺激もあり、

少しずつキョウコなりにやり遂げていきます。

キョウコの言葉。

「会社をやめて無職にはなったけれど、

時間と精神的な余裕は得た。

なのに自分で自分に枠を作り、

精神的な余裕を無くしてしまいかけていたのだ。

他人はどう思うかわからないが、

自分はとても恵まれている。

普通に暮らしていれば、嫌なことなどひとつもない。

なのに自分が、母親との関係を思い出したり、

他人と比較したりして、気になる問題を

作りだしていたにすぎない。」

穏やかで自由気ままな暮らしにも

キョウコなりの将来への不安と

日々の充実感を欲する気持ちがさりげなく描かれて、

心穏やかにさせてくれます。

第三弾楽しみです



いつもありがとうございます

群 ようこ 「れんげ荘」

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まだ45歳だと言うのに

一流広告代理店を早期退職し、

同居していた母からも自立。

毎月10万で生活をする為に

古ぼけた安アパート

「れんげ荘」へ引っ越したキョウコ。

物語自体は日々の何気ない

暮らしぶりを描いています。

事件があるわけでもなく、

キョウコに問題があるわけでもない。

老後を考えるにはチト早い45歳。

それでも今まで働き詰めの暮らしから

自由気ままに自分の為だけの暮らしを選ぶキョウコ。

四季折々の暮らしぶりも生活感たっぷり。

共同トイレとシャワー室。

お隣りのクマガイさんとはお下がりの服を貰う仲に。

シンプルに、清潔に、

必要な物に囲まれて暮らす事の新鮮さ。

物語の一節…。

「クマガイさんの鼻歌やサイトウくんのくしゃみは、

社会的に何もすることがないキョウコには、

日々の句読点みたいなものになっていた」

この表現上手いなあ〜。

ホッと一息つける物語でした。


いつもありがとうございます
プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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