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荻原 浩(おぎわら ひろし) 「誘拐ラプソディー」

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あ〜面白かった〜!

本の厚さ17ミリ、420ページ。

結構文庫本にしては厚い方です。

てんこ盛りのスリルとサスペンスとユーモアとギャグ、

そして何だか胸がジーンとする物語。

「伊達秀吉」と言う前科3犯の38歳のダメ人間。

一発逆転を狙って金持ちのガキを誘拐します。

ところが誘拐したガキは、

なんと暴力団組長の息子!

暴力団に敵対するマフィアに

警察まで巻き込んでの逃走劇。

伊達秀吉とガキの伝助との間には

いつしか友情が芽生えます。

伊達秀吉には弟がいましたが、

6歳で亡くなりました。

伊達秀吉は小さい頃から弟と二人、

義理の父親から殴る蹴るの虐待を受けて育ちます。

あの日、自分が弟のそばにいれば、

弟は死ななかった…

ガキの伝助を見るたびに、

遠い過去の生きていた弟を思い出します。

伊達秀吉と伝助の奇妙な旅と、

暴力団・マフィア・警察からの追跡が、

運・不運の連続でノンストップの面白さ。

プロの暴力団とど素人のダメ男。

プロのマフィアとプロの暴力団。

警察と暴力団。

それぞれのメンツをかけた追走手段が

ハイテクを駆使していますが、

最終的には親が子供を思う強い気持ちで

必死になるところが、

皮肉なユーモアとジーンとくる物語でした。

伊達秀吉は、

ガキの伝助により人生をやり直そうとします。

ガキの伝助のしっちゃかめっちゃかな活躍が

とても面白かったです。

作中、萩原作品を知っている人には

思わずクスッとするシーンが出て来るところも、

なかなか萩原さん粋ですねぇ(^^)



いつもありがとうございます
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プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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