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原田 マハ 「キネマの神様」

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ギャンブル好きのダメ親父と

映画関連の一流企業を辞めちゃった娘の

一念発起の家族の再生物語。

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今年4月に映画化される原作品。

主演が志村けんさんだったんですよね・・・

沢田研二さんが主演するとの事。

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妹が原田マハさん大好きで

全部読んでいて、何度も再読するってんだから

どんだけマハ好きなんだって話であります。

で、何作品か紹介受けて読んでいました。

最近「読みたい本がなかなかなくてさぁ・・・」

と、お茶しながらくっちゃべっていたら、

「じゃあ原田マハ読む?」

って事で、紹介されたのが本作品。

・・・・・・・・・・・・・・

典型的ダメ親父が倒れた・・・

病気をきっかけに親父を更生させる母と娘。

ギャンブル漬けだったと思っていた親父は、

実は無類の映画好き。

その映画評をあるブログに投稿した事から

父親と娘の映画人生が始まる。

・・・・・・・・・・・・

「フィールドオブドリームス」を

親父流に感想を書き、投稿した時の事、

「ローズバット」なる人物から

親父の感想への反逆が始まる。

しかし決して中傷するものではなく、

お互いを敬いブラックユーモアが溢れる

映画評の戦いが始まる。

・・・・・・・・・・・・

80歳を目前とする親父と

素性も知らぬローズバットとの

映画を通してかけがえのない友情が生まれる。

・・・・・・・・・・・

親父のお蔭で娘は「映友」なる

弱小映画雑誌編集社に勤める事が出来、

娘が本来の映画人としての仕事が出来る

最高の職場で手腕を発揮します。

・・・・・・・・・・・

登場人物それぞれの個性がきちんと描かれていて

一人一人が魅力的。

映画やドラマになりやすい雰囲気です。

親父やローズバットの映画評は、

原田マハさん自身の思いが伝わり、

温かく感じました。

・・・・・・・・・・・・・

ローズバットの正体が判明したあたりから

物語が急展開して盛り上がります。

そして終盤・・・

正体が判明したローズバットと親父は

お互い直接会う事を約束します・・・

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最後に親父とローズバットが大好きな映画を

家族や仲間たちと

親父の映画仲間の映画館で鑑賞します。

どの映画を観るのかは描かれていませんが、

多分、あの映画だろうなぁ~と思える描写です。

ホロリ泣ける物語でした。






いつもありがとうございます
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原田 マハ 「生きるぼくら」

原田 マハ
 「生きるぼくら」

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引きこもりの24歳、

麻生人生君の立ち直りの物語。

いじめ、引きこもり、両親の離婚、

母子家庭、父親の死、介護、認知症…

などなど、てんこ盛りの問題案件を

「農業」を通してプラスに変えていきます。

現実的な問題ですから、経験のある人などは、

少し辛い表現を我慢して読むかと思います。

引きこもりからの脱却のタイミングが、

お母さんの家出…

もう疲れたと…

だから家を出て行くと…

あなたはあなたで生きていって下さいと…

見捨てられた人生君でしたが、

実はお母さんの大きな賭けでもあったのです。

本来の逞しく優しい人生君は、

ここから行動を起こします…

奮起するのではなく、

情け無い程すがる気持ちでの行動…

いい大人が子供のようにビクビクしながらも

田舎のマーサおばあちゃんに会いに行くところから、

人生君の人生が変わります。

登場人物達の

少々芝居がかった感じの表現や流れが

小説らしいなぁと思いました。

田舎の風景、食材、

マーサおばあちゃんの手料理、

そして自然の昔ながらの米作り…

原田マハさんの知識の豊富さには

感服致しました。

実際農業の経験もあるとのこと。

表紙の絵は、

東山魁夷画伯の「緑響く」。

この表紙の絵も

大事なポイントになっています。

原田マハ大好きな妹からお借りしている

原田本があと数冊あり。

完読頑張ろうっと(^^)



いつもありがとうございます

原田 マハ 「旅屋 おかえり」

原田マハ

「旅屋おかえり」

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売れないタレント「丘えりか」の

笑いと涙の「旅・代行」物語です。

天然の丘えりかさんが、

所々クスッとさせてくれるので肩のこらない物語です。

登場する人物それぞれも個性的でなごみます。

事情があって自分で旅行に行けない人の代わりに

その人のためだけの旅行をする

「旅屋」稼業を始めた丘えりかと芸能事務所。

物語では二つの旅の依頼を描いています。

どちらも笑いがある中でホロっとします。

原田マハさんは色んな分野で詳しい人ですねぇ。

作品に登場した愛媛県の内子町に行ってみたいなぁ〜

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いつもありがとうございます

原田 マハ 「リーチ先生」

原田 マハ
 「リーチ先生」

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実在の陶芸家バーナード・リーチ。

リーチ先生に師事した亀之介と

息子高市の物語です。

亀之介は架空の人物。

リーチ先生はじめ

実在の有名人が多く登場します。

ひたすら陰になりリーチ先生のお世話をしながら、

自らの才能を磨く亀之介の姿が

奥ゆかしい昔ながらの日本人として描かれています。

そんな父親亀之介と

リーチ先生の絆を知らなかった息子高市が、

リーチ先生と運命の再会を果たし

父親の偉大さを初めて知リます。

しかし、父親は既に亡くなっていました…

亀之介は息子高市にリーチ先生との関係を一切明かすことなく、

一冊の陶芸のノートを高市に残しただけでした。

後に息子高市も父親以上に陶芸家として成功しますが、

作品作りの基本や作る姿勢を、

父親そして高市の陶芸を育ててくれた

小鹿田地域の人々があったればこそと感謝する高市。

父親の偉大さは、

知名度などではありませんでした。

息子高市の素直で努力する姿は、

父親そっくり。

父親の素晴らしい才能は、

息子高市へと引き継がれ世間に知る事ことなります。

リーチ先生は母国イギリスと日本の芸術を

仲間と交流し合う事で広めていきます。

作品の中に小石原焼が出て来ます。

小石原焼大好き!

20190901小石原焼



いつもありがとうございます
プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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