会川 いち 「座卓と草鞋と桜の枝と」
会川 いち
「座卓と草鞋と桜の枝と」

武家もの2つの物語です。
・・・・・・・・・・・・・・・
『座卓と草鞋と桜の枝と』
堅実で質素な夫婦の物語。
身近な物を大切にし、
だからと言って無理な我慢をする事もなく、
置かれた環境を大切にする二人。
姿の良い夫と横幅のある地味な妻。
当たり前の暮らしがいつまでも続くと思っていた・・・
当たり前に妻が傍にいて、
当たり前に夫が傍にいて・・・
題名の「座卓」は夫が仕事の内容をしたためていた机。
「草鞋」は妻が夫の為に丹精込めて沢山作っていました。
「桜の枝」は妻が育てようと大切にしていた桜。
夫婦の日常がこの三つのものから構成され
それぞれにどんな思いが込められていたのか・・・
淡々とした表現の中にじわ~っと沁みる優しさと
悲しさがありました・・・
物語の中の老人の言葉。
「涙の量だけが悲しみを表す術ではないと思うのです」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『笛の音』
藩主代理と側近の物語。
特に目立った才覚のない凡庸として
単純でお人よしで、
謀(はかりごと)には向かない藩主代理。
側近の信次郎は、舌鋒鋭く有能、
容赦も遠慮もなく学問に秀でていました。
藩主の座を巡っての争いの中
二人はお互いを認め合い、
自分に無い才能や特性を活かし
藩主が交代するまでの20年以上の間を
無事に過ごす事が出来ました。
笛は藩主代理が奏でるのですが、
耳障りな程のへたくそさ。
この笛が藩主代理と側近信次郎の絆を深めます。
生涯を通しての物語となっていますが、
心温かになる読後でした。
・・・・・・・・・・・・・
いつもありがとうございます
「座卓と草鞋と桜の枝と」

武家もの2つの物語です。
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『座卓と草鞋と桜の枝と』
堅実で質素な夫婦の物語。
身近な物を大切にし、
だからと言って無理な我慢をする事もなく、
置かれた環境を大切にする二人。
姿の良い夫と横幅のある地味な妻。
当たり前の暮らしがいつまでも続くと思っていた・・・
当たり前に妻が傍にいて、
当たり前に夫が傍にいて・・・
題名の「座卓」は夫が仕事の内容をしたためていた机。
「草鞋」は妻が夫の為に丹精込めて沢山作っていました。
「桜の枝」は妻が育てようと大切にしていた桜。
夫婦の日常がこの三つのものから構成され
それぞれにどんな思いが込められていたのか・・・
淡々とした表現の中にじわ~っと沁みる優しさと
悲しさがありました・・・
物語の中の老人の言葉。
「涙の量だけが悲しみを表す術ではないと思うのです」
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『笛の音』
藩主代理と側近の物語。
特に目立った才覚のない凡庸として
単純でお人よしで、
謀(はかりごと)には向かない藩主代理。
側近の信次郎は、舌鋒鋭く有能、
容赦も遠慮もなく学問に秀でていました。
藩主の座を巡っての争いの中
二人はお互いを認め合い、
自分に無い才能や特性を活かし
藩主が交代するまでの20年以上の間を
無事に過ごす事が出来ました。
笛は藩主代理が奏でるのですが、
耳障りな程のへたくそさ。
この笛が藩主代理と側近信次郎の絆を深めます。
生涯を通しての物語となっていますが、
心温かになる読後でした。
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