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谷内 六郎 「遠い日の歌」

谷内六郎

昭和の風景を抒情的に描き続けた画家。

週刊新潮の表紙挿絵を25年担当したそうです。

エッセイと詩を掲載しています。


2022011802.png


谷内さんは少年の心情をそのまま言葉に載せているので

読みやすく可愛いです。

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カラー作品は小さく数点掲載しています。

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「犬も歩けば」の章では、

知人から生まれたての犬を貰い受けます。

2022011801.png

黒くて変わっているという事で谷内さんにくれたその犬は

後に二か所の犬のコンクールで賞をもらったとの事。

その犬はコッカスパニエールだったとか。

ディズニーのワンワン物語の主役の犬。

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なんかちょっとクスっとする谷内さんの言葉が可愛い本でした。

懐かしい昭和の風景がたくさん。





いつもありがとうございます
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谷崎潤一郎・吉行淳乃介ほか  「猫は神さまの贈り物」〈エッセイ編〉

猫は神様の贈り物
16人の猫好き作家さん達によるエッセイ集。

中でも夏目漱石「猫の墓」が良かったです。

旧仮名遣いでの文章を読むのが久しぶりでした。

飼い猫が日に日に痩せ衰え、

そして死んで行くまでの様子が

淡々と綿密に描かれています。

日がな縁側に寝ているその猫の姿を

「ものうさの度をある所迄通り越して、

動かなければ淋しいが、

動くとなほ淋しいので、

我慢して、じっと辛抱してゐる様に見えた。」

と描いています。

また亡くなる前日の夜には

子供の夜具の裾でうなり声をあげていた様子や、

翌日、外の物置の片隅でひっそり亡くなった様子・・・

庭に埋めて、墓標には「猫の墓」と書き、

ガラス瓶に萩の花を沢山挿し、

茶碗に水を汲んで墓に置いたり・・・

四つになる娘さんの墓の前でのしぐさなど・・・

読後しみじみ心に残る作品でした・・・





いつもありがとうございます
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cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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