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加藤 元 「四百三十円の神様」

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親子の物語の短編集。

題名の四百三十円の神様が良かったです。

二流止まりの野球選手だった父親と息子。

結局両親が離婚しますが、

息子は父親と同じ野球をします。

大学で怪我に悩まされて
グダグタの日々を送る中、

バイトしていた牛丼屋で、

かつて父親と同じチームで活躍した

元野球選手に会います。

引退後は情けないほどの

ヤサグレ親父になっていましたが、

心の中まではヤサグレてはいませんでした。

そんな彼を見た息子は、

自分と父親にとってのヒーローを懐かしく感じ、

今の自分に照らし合わせて、

グダグダの生き方から

前向きに変わろうと言うお話です。




いつもありがとうございます
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河合 隼雄 「泣き虫ハァちゃん」

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河合さんの幼少期を描いています。

感受性豊かで泣き虫ですが、

その一つ一つの泣く理由が

とても可愛らしくじ~んとします。

・・・・・

二才で亡くなった弟。

あまりの悲しさに

毎日お仏壇の前で泣くお母さん。

その時にずっとそばで

一緒に泣いていたハァちゃん。

以来ハァちゃんは、

感動したり可哀想だったり

悔しかったりすると泣いてしまいます。

・・・・・

お母さんは

「男の子だって泣きたい時には泣いたら良い。」

と言います。

厳格でも包容力のあるお父さんと

優しく見守るお母さん。

・・・・・

6人兄弟で

明るくたくましく育つハァちゃんの物語。

・・・・・

ところどころに描かれている挿絵が

とても素敵です。

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童話のような語り口なので

小学低学年から読めます。

優しい気持ちになるお話でした。






いつもありがとうございます

小手鞠 るい  「望月青果店」

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母と娘のすれ違いと再生の物語。

表紙の絵が美しい。





いつもありがとうございます

京極 夏彦  「オジいサン」

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70歳の徳一さんの「老人」を意識した物語。

屁理屈やらこだわりやらの語りが面白い❗️





いつもありがとうございます

金子 成人 「追われもの1~4巻」

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博打の罪で八丈島遠島になった「丹次」。

勘当された実家の

乾物屋「武蔵屋」が没落した原因を知り、

命がけの島抜けをする。

兄嫁により潰された実家。

両親は首を吊り、

眼の見えなくなっていた兄の佐一郎は行方不明…

たった一人江戸に戻った丹次の奔走。

登場人物一人一人がしっかり描かれています。

ほんの少しの糸くずが太い紐になる流れが

スリリングで飽きません。

4巻で完了ですが、

ラストの描き方が秀逸です。

一気に読了!

面白かったです!




いつもありがとうございます

梶井基次郎(かじい もとじろう)  「檸檬(れもん)」

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31歳で早世した梶井さんの小説。

短い物語です。

レモンと言ったら

今や米津 玄師さんを思い浮かべるかと思いますが、

こちらの梶井さんの「檸檬」も

文学小説として

学生時代に授業でも取り上げられる程の名作ですよね。

まずこの本を手に取った理由は

「丸善」150周年記念限定復刻カバーだったから。

この「檸檬」には京都の丸善が登場します。

心身共に衰弱している「私」が街を徘徊するのですが、

表通りの明るい街並みより、

裏通りのすたれ気味の街角に魅力を感じます。

歩きながらのその描写が

大変繊細で日本語の美しさに溢れています。

暗い表現がほとんどなのですが、

唯一「私」が手に取った「檸檬」の鮮やかさが

読み手に「パシッ!」と突き刺さる程。

また檸檬の色や味よりも

「檸檬の重み」に魅力を感じ、

手から伝わる重みと冷たさに

ひと時安らぎを感じる「私」。

丸善書店の中に檸檬を持って入り、

芸術本を積み上げた上に檸檬を置いて

店を立ち去るまでの「私」の思いが、

不思議な感動を与えてくれます。

戦前の丸善は書店としてだけではなく、

ハイカラな西洋の品々や

芸術本を沢山置いていたそうです。

舞台となった京都の丸善書店では、

当時芸術書にレモンを置く人が続出したそうです(^^)



いつもありがとうございます

金子 雅子 「お兄ちゃんが守ってあげるから」

無題

地域猫として生きる野良猫たちの物語です。

お兄ちゃん黒猫と白子猫なのですが、

本当の兄弟ではなく、

母猫に一晩置いてけぼりにされた白子猫と出会い

「この子をぼくが守る」と決意しお兄ちゃんとなります。

実はもうじき亡くなる白子猫の母猫。

誰かに子猫を託したくて一晩中探していました。

黒猫が「大丈夫、ぼくが子猫を守るから」

と母猫に言ってくれた事に安心し、

弱り切って命が消えそうな母猫は

姿を消してしまいます。

お兄ちゃん黒猫は白子猫に

地域猫として生きて行く術を教えます。

人間の玄関周りでオシッコやウンチをしてはいけない。

ゴミ集積所のゴミを漁ってはいけない。

どこで餌をもらえるか。

どこで雨や寒さをしのぐか。

獲物の捕らえ方ややさしい人間の見分け方などなど・・・

逞しく仲良く楽しく過ごしていた二匹でしたが、

かなしいお別れも経験します・・・。

本の中には絵が描かれていないので

表紙の絵で想像しながら読みました。

小学生向けの優しい本です。



いつもありがとうございます

ガブリエルバンサン「アンジュール・ある犬の物語」

ダウンロード

疾走する車から突然、捨てられる1匹の犬。

犬は車に戻ろうと無我夢中で走る。

見失っても、車を求めて野原を海辺をさまよい歩き続ける。

1匹の犬におきた長い1日を卓越したデッサンで描いた感動の絵本。


最後は救われる物語なので悲しいだけではないけど、

切な過ぎます・・・



いつもありがとうございます

川瀬 巴水(はすい) 「川瀬巴水作品集」


川瀬巴水作品集川瀬巴水作品集
(2013/03/29)
川瀬 巴水、清水 久男 他

商品詳細を見る



生誕130年を記念して、大正~昭和の風景版画の第一人者であり

「旅情詩人」「昭和の広重」と呼ばれる川瀬巴水の約40年にわたる画業を紹介しています。

アップル創設者の故スティーブン・ジョブスは、大の川瀬ファンで、

30点以上もの作品を所蔵しているそうです。

雨・雪・寺・後姿・・・が特徴の版画家です。

大変素晴らしくて、

ページをめくる時は手を清めてからめくっています(笑)

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胃がんで腹痛と不眠で苦しみながらも描いた最後の作品。

「平泉金色堂」

巴水は完成作を観ることなく亡くなりました。



いつもありがとうございます。
プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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