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梶井基次郎(かじい もとじろう)  「檸檬(れもん)」

2019022001.jpg

31歳で早世した梶井さんの小説。

短い物語です。

レモンと言ったら

今や米津 玄師さんを思い浮かべるかと思いますが、

こちらの梶井さんの「檸檬」も

文学小説として

学生時代に授業でも取り上げられる程の名作ですよね。

まずこの本を手に取った理由は

「丸善」150周年記念限定復刻カバーだったから。

この「檸檬」には京都の丸善が登場します。

心身共に衰弱している「私」が街を徘徊するのですが、

表通りの明るい街並みより、

裏通りのすたれ気味の街角に魅力を感じます。

歩きながらのその描写が

大変繊細で日本語の美しさに溢れています。

暗い表現がほとんどなのですが、

唯一「私」が手に取った「檸檬」の鮮やかさが

読み手に「パシッ!」と突き刺さる程。

また檸檬の色や味よりも

「檸檬の重み」に魅力を感じ、

手から伝わる重みと冷たさに

ひと時安らぎを感じる「私」。

丸善書店の中に檸檬を持って入り、

芸術本を積み上げた上に檸檬を置いて

店を立ち去るまでの「私」の思いが、

不思議な感動を与えてくれます。

戦前の丸善は書店としてだけではなく、

ハイカラな西洋の品々や

芸術本を沢山置いていたそうです。

舞台となった京都の丸善書店では、

当時芸術書にレモンを置く人が続出したそうです(^^)



いつもありがとうございます
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金子 雅子 「お兄ちゃんが守ってあげるから」

無題

地域猫として生きる野良猫たちの物語です。

お兄ちゃん黒猫と白子猫なのですが、

本当の兄弟ではなく、

母猫に一晩置いてけぼりにされた白子猫と出会い

「この子をぼくが守る」と決意しお兄ちゃんとなります。

実はもうじき亡くなる白子猫の母猫。

誰かに子猫を託したくて一晩中探していました。

黒猫が「大丈夫、ぼくが子猫を守るから」

と母猫に言ってくれた事に安心し、

弱り切って命が消えそうな母猫は

姿を消してしまいます。

お兄ちゃん黒猫は白子猫に

地域猫として生きて行く術を教えます。

人間の玄関周りでオシッコやウンチをしてはいけない。

ゴミ集積所のゴミを漁ってはいけない。

どこで餌をもらえるか。

どこで雨や寒さをしのぐか。

獲物の捕らえ方ややさしい人間の見分け方などなど・・・

逞しく仲良く楽しく過ごしていた二匹でしたが、

かなしいお別れも経験します・・・。

本の中には絵が描かれていないので

表紙の絵で想像しながら読みました。

小学生向けの優しい本です。



いつもありがとうございます

ガブリエルバンサン「アンジュール・ある犬の物語」

ダウンロード

疾走する車から突然、捨てられる1匹の犬。

犬は車に戻ろうと無我夢中で走る。

見失っても、車を求めて野原を海辺をさまよい歩き続ける。

1匹の犬におきた長い1日を卓越したデッサンで描いた感動の絵本。


最後は救われる物語なので悲しいだけではないけど、

切な過ぎます・・・



いつもありがとうございます

川瀬 巴水(はすい) 「川瀬巴水作品集」


川瀬巴水作品集川瀬巴水作品集
(2013/03/29)
川瀬 巴水、清水 久男 他

商品詳細を見る



生誕130年を記念して、大正~昭和の風景版画の第一人者であり

「旅情詩人」「昭和の広重」と呼ばれる川瀬巴水の約40年にわたる画業を紹介しています。

アップル創設者の故スティーブン・ジョブスは、大の川瀬ファンで、

30点以上もの作品を所蔵しているそうです。

雨・雪・寺・後姿・・・が特徴の版画家です。

大変素晴らしくて、

ページをめくる時は手を清めてからめくっています(笑)

003_20131221215639eae.jpg

胃がんで腹痛と不眠で苦しみながらも描いた最後の作品。

「平泉金色堂」

巴水は完成作を観ることなく亡くなりました。



いつもありがとうございます。
蝶が舞うリースの時計
プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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