古処 誠二「分岐点」
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「君とは会わない。
この手紙は、片桐さんに頼まれたから書いたに過ぎないことをまず分かって欲しい。
そして、僕がまったく後悔などしていないことも理解して欲しい。
後悔はしていない。
本当だよ。
僕は自分の意志で殺した。
それだけのことさ。」
国外と現実を知っている下士官。
国内と理想しか知らない中学生。
そこに信用が生まれ、
腹を割って何かを語るときに現出する摩擦の大きさは、
片桐の想像を越えた。
臼井が逃亡したのだとしたら?
逃亡するつもりだと成瀬憲之が気づいたのだとしたら?
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