永井 路子 「北条政子」

平氏を滅ぼした源頼朝が征夷大将軍に任じられ、
鎌倉幕府は始まる。
実際に実権を握ったのは北条一族。
頼朝の妻北条政子の目を通して権力争いの確執と苦悩を描いている。
頼朝の死後「尼将軍」と呼ばれ御家人の尊敬を集めていた政子。
承久の乱では、上皇側につこうとした御家人を集めて演説をする。
頼朝将軍が武士の為の幕府を作った事を忘れてはいけない。
身分も保証されず、ひどい扱いを受けていたではないか!
土地を守る事ができるようになったのは誰のおかげであるか。
というような演説をしたと言われている政子。
婚期の遅れた娘特有のあせり・・・
父親の再婚へのショック・・・
感情豊かで嫉妬深い政子は、ごく普通の女性のようだ。
頼朝の鎌倉幕府の成立を支え続けた政子。
大変読みやすく引き込まれた小説でした。
いつもありがとうございます

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