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小杉 健治 「情け深川恋女房①」   

小杉健治情け深川恋女房
深川佐賀町の稲荷小路に、『足柄屋』という小間物屋を構える与四郎と小里の夫婦。

共に助け合う夫婦の仲睦まじさと、周囲の人々の人情で解決される事件を、実力派作家が描く心温まる物語。

・・・・・・・・・・・・・・・

シリーズ物なのでこれからも色々苦労する事や情緒あるお話しが続く事と思います。

よくある物語なので目新しさはないです。

主人の与四郎の幼い頃の苦労話から小間物屋の主人になるまでのストーリーをもっと詳しく描いて欲しかった。

妻小里の出来すぎな女房像もちょいとつまらないかな・・・

夫婦の周りのご縁のある人々も曰く有りげだけど、夫婦の為に動いてくれて人情味を感じますが、これまたちょっと上手く行き過ぎのように感じました。

セリフや情景描写も淡々としていて、奥深さが物足りない・・・

これにて今作品の購読はなしですかね・・・

つまらないと言うより、物足りない感じでした・・・




いつもありがとうございます
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小杉 健治 「義賊・神田小僧 天竺茶碗」

小杉建治 神田小僧

悪い商家や大名からしか盗まない

義賊の神田小僧こといかけ屋の巳之助。

幼い頃から親に捨てられ、

奉公先では濡れ衣を着せられ追い出されると言う

不遇の人生を歩んで来た。

金と権力で阿漕で理不尽な奴らをこらしめる巳之助。

ある事件をきっかけに知り合った浪人と手を組んで

活躍すると言う、まぁよくある物語です。

シリーズ物なのでこれからも巳之助の活躍が

楽しみなんですが、

特に面白かったってわけでもなかったなぁ・・・

キャラクターがイマイチぼやっとしている・・・

小杉建治さん好きで読み始めたけど

今作品はイマイチでした・・・




いつもありがとうございます


小杉 健治  「はぐれ文吾人情事件帖・ちぎれ雲の朝」

小杉健治
「はぐれ文吾人情事件帖・ちぎれ雲の朝」

20190908.png

リーズ4作品目。

全部読んでいるんですが、

文吾の男らしく優しい反面、

惚れた相手「おさん」に対してだけは、

想いを告げることが出来ないと言う焦ったさは相変わらずで、

これからも続くだろう引っ張り具合が

このシリーズの一つの面白さになっています。

文吾は堅気の真面目な仕事をせず、

裏稼業のおこぼれでその日暮らし。

今で言う所の少々悪徳探偵業の

下請け者といった所。

殺しはしない、

堅気への恐喝はしない、

女子供には優しい。

今回は、捨て子だった文吾が、

ある日母親と名乗る「おきち」と出会います。

自分は何者だったのか…

なぜ捨てられたのか…

ある金貸し業の主人の殺しの事件から

思わぬ関係性が出てきた「おきち」の存在。

はたして文吾とおきちは本当の親子なのか…

文吾の探索能力と

人情が冴えるシリーズとなっています。




いつもありがとうございます

小杉 健治 「おとっつぁん」 八丁堀赤鬼忠孝譚

小杉 健治 「おとっつぁん」

2019073001.png

因縁をつけられて父親を無為に殺された高井伊八郎は、
加護藩からひとり、江戸に仇討ちに出てきていた。

憎き仇の名は、竜崎又右衛門。

長らく仇を見つけられぬまま、
行き倒れた伊八郎が助けられ意識を取り戻すと、
そこは多くの恵まれない生い立ちの
子どもを引き取って育てている、
忠孝園という施設だった。

そして、忠孝園を運営する有徳の士・祐源は、
話に聞いていた父の敵、又右衛門と面影がそっくりだった――

果たして、祐源の正体は
善人の面をかぶった極悪人なのか?

自分が祐源を斬ったら、
遺された子どもたちはどうなる??

様々な黒い噂も耳に入り、
伊八郎は真実を突き止めるべく、
祐源に近づこうとするのだが――




いつもありがとうございます

小杉 健治  「親子十手捕物帳」

小杉健治

「親子十手捕物帳」

201906親子十手

絶縁していた父と息子。

ある事件に関係していたと言う事で、

殺しの下手人にされてしまった息子。

岡っ引きをやめた父親でしたが、

息子の為に下手人探しをします。

濡れ衣を着せられた息子の為に、

昔の探索魂に火がつく父親。

陰になり息子の無実を証明した父親でしたが、

息子は素直に頭を下げられない。

そんな深い溝を埋めようと

父親の後継者の岡っ引きの親分が手助けするのですが…

何故父と息子は絶縁していたのか…

そこには岡っ引きの仕事と母親に関係がありました…

息子は父親を許せるのか…

父親は、息子を受け入れるのか…

事件と親子の点が線になる流れが

単なる捕物帳で終わらない物語でした。

シリーズ開始ですね。


いつもありがとうございます

小杉 健治 「刀傷ー蘭方医宇津木新吾6」

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長崎帰りの見習い蘭方医・宇津木新吾は、

医者として尊敬する町医者・村松幻宗の元で医学について学ぶ。

新吾の成長物語。

様々な事件を医者としてのやり方で解決して行く。

尊敬する幻宗は謎のある人物。

シリーズ物でまだまだ謎は解き明かされない。

新吾と幻宗、

そして恋仲の香保の今後も楽しみな青春時代小説。



いつもありがとうございます

小杉 健治 「はぐれ文吾人情事件帖④ 宵待ちの月」


はぐれ文吾人情事件帖 宵待ちの月 (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ)はぐれ文吾人情事件帖 宵待ちの月 (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ)
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小間物屋の行商のかたわら、
裏では危ない闇仕事をこなす文吾は、
非情のふりをしつつも、実は人情に篤く、
弱きを助けるために汗を流す――


仏の親分と慕われた辰之助が殺された。
疑われたのは辰之助と因縁深い弥三郎。
文吾は弥三郎の無実を証明できるか?


危ない仕事をこなすくせに、
想い人には本心をうち明けられない文吾。
非情のふりをしつつも、
つい情に流され事件に巻き込まれてしまう。
ある日、長屋の大家が人目を避けるように暮らす浪人を見かけたという。
素性を探るために出かけた文吾のまわりに、
口入れ屋の大黒屋が雇った殺し屋「闇鳥」の影がつきまとう。
「ちょいワル」文吾の下町人情事件帖シリーズ
待望の書き下ろし第4弾!

・・・・・・・・・・・・

喧嘩が強い方でもなく
岡っ引きのように十手を持っているわけでもない。
普段はしがない小間物行商暮らし。
事件の匂いをかぎつけ、
お金になるとわかると危ない橋を渡りながらも
決して人を殺めることなく
義理と人情で事件を解決する文吾。
想いをよせる「おせん」の為にも
まっとうな暮らしをしたいとは思っているのだが・・・
少々やさぐれ感もある文吾が魅力的なお話です。


いつもありがとうございます

小杉 健治 「冤罪(えんざい)」   

冤罪


渾身の長編時代サスペンス

一夜限りの女のために獄門台に首をさらすのか。

無実を晴らすことができるのは、倉賀野宿で出会った女郎だけ。

だが、女は大店の主と幸せを掴もうとしていた。

故郷から江戸にもどってくると、

見に覚えのない押し込みの疑いがかけられていた。

追手を振り切った半次郎は、殺しのあった夜、

一緒にいた宿場女郎を探し出す。

だが、女は大店の若主人に身請けされ、盛大な婚礼を間近にひかえていた。

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それにしても、半次郎は自分の前に現れることがあるのだろうか。お里と所帯を持つため身を粉にして働こうとした半次郎だ。なまじ、すれがらしの者ではなく、真正直な人間だけにお里っを追い求めて来るかもしれない。そう思ったとたん、半次郎との一夜が唐突に思い出され顔が熱くなった。半次郎を恐れながら、懐かしむ気持ちがあるのかと知って、驚いて顔を背けた目に隅田堤の緑がいっそう濃くなって飛び込んで来た。

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濡れ衣を着せられた半次郎の悲しい物語です。

やるせないと言うか・・・

あまりにに理不尽でくやしい気持ちの残る読後感です。

まだ25歳の半次郎の人生を、

やってもいない罪を自分がかぶる事で終わらせて良いのか・・・

裏切られ自棄になり荒れていた半次郎を救ってくれた人達・・・

半次郎を目の敵にして執拗に追いかける岡っ引き・・・

スピード感のある表現にあっと言う間に読み終え、

半次郎に手を合わせるような気持ちで本を閉じました・・・。

装丁の絵が素晴らしい!



いつもありがとうございます

小杉 健治 「雨上がりの空 はぐれ文吾人情事件帖 ③」


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小杉 健治

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表の顔は小間物屋、本業・裏仕事師の文吾。
想い人と一緒になるために真面目に働こうと決めたのだが、
ついまた博打に手を出し、素寒貧になってしまう。
そんな文吾に、同じく博打で負けた大店の不良息子、藤次郎が
「手伝ってほしいことがある」と声をかけた。

小間物屋の行商のかたわら、危ない仕事をこなすくせに、
想い人には本心を打ち明けられない文吾。
非情のふりをしつつも、
つい人情に流され事件に巻き込まれる。
そんな文吾に仕事を持ち込んだ、
賭場仲間で大店の不良息子・藤次郎が殺されてしまった!
そして文吾のまわりに「殺し屋」の影が…。
書き下ろし時代小説の人気作家による
「ちょいワル」文吾の下町人情事件帖シリーズ第3弾!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「おさんさん。お願いがあるのですが」
「なんでしょう」
文吾が懐から財布を取り出した。中には十両入っている。
「この財布、預かっていただけないでしょうか」
「これは?」
「十両あります。じつは、お恥ずかしいのですが、
博打で稼ぎました。
でも、この金を持っていると、また博打に手を出しそうで。
出せばすってんてんになっちまう」
おさんはじっと文吾の目を見つめた。
黒目が濡れているように思える。
そこに吸い込まれそうだ。
そうだ、お良さんもこんな目をしていた。
「文吾さん」
やっとおさんが口を開いた。
「文吾さんは危ない仕事をしているのではないでしょうね」
りんとした顔つきに、文吾が肩をすくめた。
「とんでもねえ」
「お金になるからと言って、危険な仕事はいけませんよ。
私、とても心配なんです」
おさんは諭すように言う。
「ほんとに、あっしのことを心配してくださるんで」
「当たり前でしょう」
おさんは叱るように言う。
「ありがてえ」
文吾はうれしかった。
それからしばらくして、
おさんやお里が引き止めるのを振り払って、
文吾はおさんの家をあとにした。
いつまでもいっしょにいると、何を口走るかわからない。
自分がまっとうになってから、おさんに告白すべきなのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


いつもありがとうございます

小杉 健治 「はぐれ文吾人情事件帖 夜を奔る」

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真夜中の小塚原。

浅草の仕置場と呼ばれる刑場に、

文吾は弟分の宗助とともに「あるもの」を運び片づけた、

はずだったのだが…。

気味が悪いのさえ我慢すれば、

一回こっきりで終わるはずの「仕事」が発端となって、

江戸の町の人それぞれ、悲喜こもごもの人生が絡まりだす。

書き下ろし時代小説の人気作家による、

「ちょいワル」文吾の下町人情事件帖シリーズ第2弾!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最近になって、文吾は今のような暮らしを

あと何年続けられるだろうかと、

ときたま思うことがある。

その思いは、ふいに起こったつむじ風のように

突然やって来るのだ。

引廻しになって死んでいった卯之助のことが、

まだ脳裏に焼きついているからかもしれない。

太く短く生きるのだと決めた卯之助は、

盗人稼業に足を踏み入れた。

だが、そういう人間の末路は皆同じだった。

卯之助もそのことを十分に知っていた。

だから、文吾と知り合ってから堅気に戻ろうと

決意したのだ。

文吾も卯之助といっしょにまっとな商売をやり、

おさんにも手伝ってもらう。

そう夢見た。

それも見果てぬ夢に終わった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


いつもありがとうございます

小杉 健治 「はぐれ文吾人情事件帖」


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(2014/03/06)
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普段は小間物の行商をしている文吾は、

女と火遊びをした商家の旦那を脅して小判をせしめるなど、

危ない裏の仕事屋が本当の姿。

しかし情に厚い文吾は、江戸庶民の生活を脅かす悪の存在を知るや、

悪と対峙し、事件解決に汗を流します。


浅草八軒町の「どぶいた長屋」の文吾は二十四歳。

細身で背が高く、細面の好男子だが、

どこか軽薄な感じを漂わせている。

小間物商のかたわら、大店の旦那の女遊びをネタに小判を稼ぐなど、

裏では危ない闇仕事もこなす「ちょいワル」。

それでも、人情には篤い文吾が出会ったなにやらいわくありげな夜鷹とは…。

書き下ろし時代小説の人気作家の手による下町人情事件帖シリーズ第1弾!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ちょっと差し出がましい口をきかせてもらいますが」
たまりかねて、文吾は口を開いた。

「おさんさんはお里ちゃんを自分が腹を痛めてた子のように慈しみ、
可愛がっておいででした。
失礼ですが、内儀さんは二度、お里ちゃんを捨てているんですぜ」

「何を言うのですか」
お紋が抗議をするように膝を進めた。

「私がどんな思いでお里と別れてきたか、あなたには・・・」

「違うでしょう」
文吾はお紋の言葉を遮った。

「最初は磯吉さんから逃げた。
そのとき、どうしてお里ちゃんを連れていかなかったんですかえ」

「お里と一緒では働きに出られないからです。
だから、泣く泣く・・・」

「じゃあ、弥勒寺橋では、どうしてお里ちゃんを
引き取ろうとしなかったのですか」

「それは、私のことを気づかって」
花扇堂が口をはさんだ。

「いや、違いますね。
内儀さんは、せっかく掴みかけた花扇堂さんの
内儀の座を失いたくなかったんですよ。
内儀さんは二度とも、お里ちゃんより自分の幸せのほうを選んだ。
そうなんじゃないですか」
お紋が俯いた。

「もし、お里ちゃんが大切だと思うなら、
花扇堂さんにすべてを話すべきだった。
それが出来なかったのは、
自分のほうが可愛かったからです」
反論しようと顔を上げたお紋を制して、文吾は続けた。

「かどわかされてはじめて気がついたと仰いましたが、
その程度のことで、
お里ちゃんを可愛がっていけるんですかえ。
いっときの感情が去ってしまえば、
またお里ちゃんが邪魔になる。
それに、仮に、花扇堂さんの商売が傾いたら、
内儀さんは自分だけの幸せのために、
またお里ちゃんを置き去りにして
勝手な真似をしてしまうんじゃないんですかえ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

昔、商売をしていたお店に押し込み強盗が入り、

金銭だけではなく、凌辱された「おさん」。

財産も無くし、妻の辱めにも苦しんだ夫は自害する。

その憎い相手には太ももに大きな痣があった。

「おさん」は復讐をはたすために自ら夜鷹に身を落とす。

憎い男が見つかるが、すでに余命幾ばくもなく床に臥せており、

逃げた女房の行方を言い置いて息を引き取る。

残された幼い「お里」を母親「お紋」に託すべく弥勒寺橋で会うが、

「お紋」は引き取れないと踵を返してしまう。

幼い「お里」を文吾の助けにより、

人生のやり直しのために育てる「おさん」。

おさんと文吾の惹かれあいながらも一線を越えることなく、

想い合いながら物語が進んで行きます。

文吾とおさん、そしてお里とのふれあいを

いろいろな事件を絡ませながら描かれていて面白かったです。

第二弾も読みます!




いつもありがとうございます

小杉 建治「追われ者」

【送料無料】追われ者

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価格:650円(税込、送料別)




ただ“生き延びる”ため、非道な所業を繰り返す男とは?

追いつめる剣一郎と、執念と執念がぶつかりあう!

如月(きさらぎ)、

梅も盛りの江戸で名残りの雪が降った夜、

嫌われ者の金貸し一家が惨殺された。

町方は、妾宅で妾とともに死んでいた主の金兵衛の無理心中と断定。

しかし前日、金兵衛に会った青柳剣一郎は違和感を覚える。

やがて浮かび上がったのは、富三郎なる不可解な男。

富三郎は残忍な盗賊一味にも狙われていた・・・・。

逃げ回る富三郎の正体、そして息詰まる追跡行の結末とは?





プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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