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あさの あつこ 「闇医者おゑん秘録帖」



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江戸の町、竹林に囲まれたしもた屋で、
産んではいけない子どもを孕んだ女たちを受け入れ、
子堕ろしを行ってきた「闇医者」のおゑん。
彼女の元には、奉公先の若旦那と恋仲になった女中、
あやかしの子を孕んだと訴える武家の奥方など、
複雑な事情を持つ者たちがやってくる。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「言葉には外に出すべきものと、
内に秘めたままにしておくべきもと
二通りがあるのだそうです。
秘めておくべきものを外に出せば禍い(わざわい)となり、
外に出すべきものを秘めておくと腐ります。
ええ、祖父はそう言いましたね。
言葉には命がある。
命あるものは生かされなければ腐り、
腐れば毒を出すとね」


・・・・・・・・・・・・・・・

子堕しって言葉自体に重みを感じますよね。

命を宿し、命がけで出産し、子供を育てる事の

真逆の手助けをしなければならない「おゑん」。

しかし、なぜ堕ろさなければならないのか、

事情を聞き女の立場になって手助けをします。

おゑん自身の生い立ちが辛すぎるのが物語の深さを感じます。

大切な命が育つ事、生まれて大事に育てる事、

親となり子どもと供に成長する事の大切さと偉大さを教えてくれます。

女性だけが犠牲になり哀しみと辛さを背負う事の理不尽さを

おゑんが自ら動き、身勝手な男に対し成敗もします。

女でなければ分からない深い心理を描いています。

第二騨も刊行されたようですので、

機会を見て読もうと思います。



いつもありがとうございます
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あさの あつこ 「待ってる 橘屋草子」   2014.1.2(木)


待ってる 橘屋草子 (講談社文庫)待ってる 橘屋草子 (講談社文庫)
(2013/09/13)
あさの あつこ

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おふくが「待ってる」ものとは・・・

少女の成長を通して語られる、

下町の絆と心意気。

「藪入りには帰っておいで。待ってるからね。」

母の言葉を胸に刻み、料理屋「橘屋」へ奉公に出たおふく。

下働きを始めたおふくを、中居頭のお多代は厳しく躾ける。

涙を堪えながら立ち働く少女の内には、

幼馴染の正次(しょうじ)にかけられたある言葉があったが・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・

主人公の「おふく」をはじめとする「橘屋」で働く人々の生き様が描かれています。

幼いおふくが家の事情で奉公先に選んだ「橘屋」は、

おふくにとって生きがいとなります。

おふくを厳しく躾ける「お多代」ですが、

そこにはイジメやイビリはありません。

厳しいながらも人を見る術を教え、不幸な道に行かないよう導きます。

橘屋で働く中居である女性たち一人一人にも苦しい事情があり、

諦めや逃げに負けそうになるところを、おふくの素直な行動と

お多代の厳しい戒めにより皆助けられます。

一年二年と過ぎる中で、おふくの成長ぶりが逞しいです。

それにしても切ない物語が描かれています・・・

最後におふくは「あたしは、もう誰も待たないって決めたんです。」と言います。

それがどんな意味なのか・・・

正次との事はどうなるのか・・・

そして、病に倒れたお多代は・・・


いつもありがとうございます。
蝶が舞うリースの時計
プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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