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諸田 玲子 「山流し、さればこそ」

20190316諸田玲子

甲府勤番と言う名の左遷…

出世もなく未来も絶望した武士たちの物語。

数馬一家にとって不幸かと思われた甲府勤番でしたが、

ある事件をきっかけに共に闘う同士と解決します。

住めば都。

逆境の地での数馬の活躍。

数十年後の意外な成り行きも描かれていて、

少々驚きました(^^)



いつもありがとうございます
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諸田 玲子 「恋ほおずき」

諸田
女医者の江与。

父親と医者稼業に就いているが、

彼女は女性の為の堕胎医だった。

女性が生まれてくる子を堕胎せねばならない事情はそれぞれ。

あくまでどうしようもない事情の場合のみ堕胎の手伝いをする江与。

彼女自身も過去に悲しく切ない事情があった。

江与が信念を持って施術する堕胎の仕事を取り締まる同心「津田」との

秘めた恋も描かれています。

津田には妻子があり、

お互いが想いやるも胸に秘めたまま物語が描かれています。

生む選択肢を許す事が出来ず思い悩む女達へ

江与が自らも動きどうしようもない時のみ堕胎の薬を処方します。

堕胎とそれぞれの娘達との葛藤を縦軸に、

せつなくて優しい二人の恋模様を横軸に描かれている大人の物語です。

諸田さんの作品は読後が読み手に余韻を与えるので

丁寧に読ませると思います。

お勧めの一冊。



いつもありがとうございます

諸田 玲子 「来春まで   お鳥見女房」⑦

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51UFyppCbML._SX349_BO1,204,203,200_.jpg

将軍の鷹狩りの下準備を担うお鳥見役の矢島家。あるじの伴之助と妻・珠世の周りには嬉しい知らせが続いていた。次女の初産、嫁の懐妊、幼い頃から親しくしてきた石塚家長女の結婚――。幾多の苦難と辛い別れを乗り越え、やっと訪れた穏やかな日々。だが「来る者は拒まず」が信条の珠世のもとには、またも次々と難題が降りかかり……。新しい命が絆を強める、大好評シリーズ第七弾。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「我が妻はたのもしいのう」

「わたくしはなにもできません。
でも見まわせば、いつもだれか助けてくださるお人がいる。
それがわたくしの唯一の取り柄です」


・・・・・・・・・・・・・・・・・

五色のしゃぼん玉は童心が描く夢。
空に消えたあとも、
胸の片隅で透明な玉がひそやかにゆらめいている。
それは、大人になっても手放してはいけない夢だ。



いつもありがとうございます

諸田 玲子「幽霊の涙  お鳥見女房」6

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51uJPXw5ofL._SX349_BO1,204,203,200_.jpg

六家督とお鳥見役を継いだ珠世の長男、久太郎に密命が下る。かつて父と夫も務め、二人のこころと家族に深い傷を残した、あの陰働き。他国の不穏な動きを探る久太郎は消息を絶ち、行方知れずに。留守を預かる珠世と嫁の恵以は不安が募る。そんな矢島家をあの世から心配したのか、一回忌を迎える久右衛門が幽霊になってさまよっているという。家族の情愛の深さと強さを謳う、大好評シリーズ第弾。

・・・・・・・・・・・・・・・

「里どの。あなたは源太夫さまでもわたくしでもない、
自分で、自分の進むべき道を選んだのですね。」

「小母さま・・・」

「婚家で辛いことがあったら、雨のなかへ飛び出した
今の気持ちを思いだすことです」

珠世は、里の身に降りかかるであろう数々の苦難を思った。

六人の子を育てる多津、
子ができぬことに悩む恵以、
初子を流産した綾・・・。
いつも笑顔を絶やさない、しゃぼん玉売りの藤助にも
ひとしなみの苦労がある。
それでも、自分で選んだ道なら、
まっすぐに歩んで行けるはずである。



いつもありがとうございます

諸田 玲子 「巣立ち  お鳥見女房」⑤

http://ecx.images-amazon.com/images/I/517UQn%2BIbBL._AA324_PIkin4,BottomRight,-47,22_AA346_SH20_OU09_.jpg

嫡男久太郎の婚姻の日が近づいていた。相手は、珠世の夫伴之助に苛酷な陰働きを命じた前老中水野忠邦に連なる家の娘、鷹姫さま。祝言の日までの心労、婚礼の場での思わぬ騒動、そして次男久之助も人生の岐路を迎えて──。家族が増えた矢島家では、喜びも増え、苦労も増える。姑となった珠世に安寧の日々は訪れるのだろうか。人情と機智にホロリとさせられる、好評シリーズ第五弾。

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嫁姑が共に暮らせばぶつかることもあろう。
ましてや裕福な暮らしをしていた恵以である、
とまどうことも多々あるはず。
そんなとき伴之助が恵以の味方になってやってくれれば、
恵以も救われる。
「思うのですよ。喧嘩をしようがいがみ合おうが、
だれかひとりでもやさしい言葉をかけてくれる者があれば、
事はこじれずに済むのではないかと・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

飾りらしい飾りはなにもない、
昔ながらのせせこましい座敷である。
ここに集う者たちも、怒ったり笑ったり泣いたり・・・
欠点だらけの家族だった。
けれど、ひとつだけ、ここには自慢できるものがある。
だれもが自分より先に、家族の気持ちを思いやろうとすることだ。
恵以もそう。家事など下手でもよい。
他人を思いやる心さえあれば、まぎれもない、八島家の一員である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「わるいほうに考えてどうなるというのです。
為すべきことを為したら、あとはませかるしかないでしょう。
悩んで詮ないことなら悩むだけ徒労。
愚痴を言ったり嘆いたりすれば、
良うなるものまでわるうなってしまいます」



いつもありがとうございます

諸田 玲子 「鷹姫さま  お鳥見女房」③


http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KoLVXt0uL._SX352_BO1,204,203,200_.jpg

女だてらに鷹狩りに行きたがり「鷹姫さま」と呼ばれる気性の烈しい娘と嫡男久太郎との縁談、次女君江のひそやかな恋。子らの成長と行く末を、珠世は情愛深く見守る。また、鷹狩りを司り、幕府隠密の任務もあるお鳥見役の主も、過酷な勤めを終えて帰ってきた。妻として深い痛みを抱えた夫を気づかう―珠世の才智に心温まる、シリーズ文庫第三弾。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「寂しくなりますね」
珠世はささやいた。
幸江のときもそうだった。
これで娘を二人ながら手放してしまったのだと思うと、
寂しさもひとしおである。

「でも君江は果報者です。
好いたお人と添えたのですから」
笑顔で言い足した。
登美の顔がまぶたをよぎる。

「女子(おなご)にそれがいちばんの幸せです。
わたくしも、そうでした」
夫の横顔を見た。

伴之助は穏やかな目で空のかなたを見つめている。
「生きて帰ってよかったと、
今日ほど思ったことはない」
一語一語、嚙みしめるようにつぶやいた。



いつもありがとうございます

諸田 玲子 「蛍の行方 お鳥見女房」②


http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Z26H268ML._SX298_BO1,204,203,200_.jpg

密命を帯び、お鳥見役の主が消息を絶って一年余り。留守を預かる女房珠世に心休まる日はない。身近かに暮らす子供らの人知れぬ悩みを知って心くだき、その成長を見守り、隠居となった父の寂寥を慰め、組屋敷に転がり込んだ男女と幼子らの行く末を案じる…。人生の哀歓を江戸郊外の四季の移ろいとともに描く連作短編。珠世の情愛と機転に、心がじんわり熱くなる―お鳥見一家の清爽人情話、シリーズ第二弾。

・・・・・・・・・・・・・・・

今から思い悩んでもどうにもならない。

どうにもならないことをくよくよ悩むくらいなら、

笑顔で過ごしたほうがいい。

案ずるより産むが易しというではないか。


・・・・・・・・・・・・・・・

不運は重なる。

ありがたいのは何事にもかぎりがあることだ。

災いはいつか福に転ずる。

福は福を呼ぶ。

それさえ信じていれば、

なにがあっても笑顔で切り抜けられる。




いつもありがとうございます。

諸田 玲子 「天女湯おれん これがはじまり」


天女湯おれん これがはじまり (講談社文庫)天女湯おれん これがはじまり (講談社文庫)
(2012/05/15)
諸田 玲子

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文政十二年、江戸の町を焼き尽くす大火によって、おれんは、義父も湯屋も失ってしまう。幕府が作ったお救い小屋で生活を始めるおれん。しかし、気風の良さで天女と慕われる彼女のもとには、ここでも次々と厄介事が持ち込まれるのだった。湯屋と裏長屋の再建のため、懸命に走るおれんを描く、爽快な人情話。

おれんの人柄が不可能と思われた湯屋の再建も叶わせる。

おれんの恩義と感謝の姿が多くの人を惹きつけて助けてくれる。

たまにはこんな漫画のような痛快なお話も楽しいなぁ。


諸田 玲子 「めおと」


めおと (角川文庫)めおと (角川文庫)
(2008/12/25)
諸田 玲子

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小藩の江戸留守居役・倉田家に、一人の女が姿を現した。夫・勇之助の、腹違いの妹だと聞かされた幸江は戸惑いながらも迎え入れるが、どこか様子がおかしい。兄妹の間に何か秘密があるのではないか?女の正体は…。疑惑にさいなまれる若妻を描く「江戸褄の女」をはじめ、「猫」、「佃心中」、「駆け落ち」、「虹」、「眩惑」など、夫婦や男と女のそれぞれの“かたち”を綴る珠玉の全6篇。人気作家の原点を示す、オリジナル傑作時代小説集。

「駆け落ち」が良かった。

これからも寄り添って行ける有難さを噛み締める夫婦の姿が、

ほろっとさせられました。
蝶が舞うリースの時計
プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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