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葉室 麟 「辛夷(こぶし)の花」

葉室 麟
 「辛夷(こぶし)の花」

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武家物です。

嫁いで三年で実家に戻された志桜里(しおり)。

隣家に越してきた半五郎との運命の出会い。

お互いが心を寄せ合いながらもお家の為に身を犠牲にし、

自分の幸せより家と家族と藩主の安泰を思う二人。

藩主と家老たちの主導権争いに巻き込まれた二人。

家族を守る為、藩主を守る為、二人はある覚悟をします・・・

男や女、父親と子供達、主人と家来の主従関係をなくし

皆んなで団結しての闘いの始まり・・・

志桜里の女性として下がるべき所は下がり、

主張すべき所は主張するキリっと引き締まった姿が美しいです。

辛夷の花という題名は、

志桜里の家の庭に咲いていたところを

隣家に引っ越してきた半五郎が話し掛けた事がきっかけとなり

運命の出会いが始まることから題名となったと思います。

辛夷の花が開くように、いつかお互いの本当の心が開く事を

願ったことになぞらえているようでした。




いつもありがとうございます
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葉室 麟 「川あかり」

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川止めで途方に暮れている若侍、伊東七十郎。
藩で一番の臆病者と言われる彼が命じられたのは、
派閥争いの渦中にある家老の暗殺。
家老が江戸から国に入る前を討つ。
相手はすでに対岸まで来ているはずだ。
木賃宿に逗留し川明けを待つ間、
相部屋となったのは一癖も二癖もある連中ばかりで
油断がならない。
さらには降って湧いたような災難までつづき、
気弱な七十郎の心は千々に乱れる。
そして、その時がやってきた―。
武士として生きることの覚悟と矜持が胸を打つ、
涙と笑いの傑作時代小説。

・・・・・・・・・・・

「もうじき川明かりが見えます。

日が暮れて、あたりが暗くなっても

川は白く輝いているんです。」


・・・・・・・・・・・

「しかし、誰かが損をしてもやらねばならないことも、
世の中にはるのではありませんか」

「若い時はそんなことを思うものだが、
それは思いあがりだ。
ひとりだけが犠牲にならなければならないことなど、
この世にはひとつもない。
この世の苦は、皆で分かち合うべきものだ」


・・・・・・・・・・・

「わたしは臆病者かもしれませんが、
それでもひとを守ることを知っています」

「ご家老はおのれの都合だけを考えたひとでした。
わたしはそのように生きたくはありません。
ご家老を討ったのも、
ご家老によって苦しめられているひとたちの命を
救いたいと思ったからです。
あなた方がわたしを斬るのは、
誰のためなのですか」




いつもありがとうございます

葉室 麟「蛍草(ほたるぐさ)」

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奉公先の家族を守る為、自分の父親の汚名を晴らす為、

16歳の菜々が孤軍奮闘する物語。

ストーリーがドラマにしやすい感じ。

何か特技があるわけでもない奉公人の菜々。

父親は切腹。母親は病死。武家の出身であることを隠して

奉公に出るのですが、そこの家族との絆が深まり、

命をかけて守る菜々。

忠義を尽くし奉公先の幼い兄妹を守り抜くための

捨身の働きぶりが周りの人々を味方にして行きます。

単純に良い人、悪い人がはっきりしていて単純明快。

文章表現がもう少し深い味わいがある作家さんかと思ったのですが・・・。

他2冊程購入して直木賞作家葉室麟さんの作風を味わってみたいと思います。



いつもありがとうございます
蝶が舞うリースの時計
プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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