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百田 尚樹 「永遠の0(ゼロ)」

永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)
(2009/07/15)
百田 尚樹

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「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。
そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命をおとしたのか・

終戦から60年目の夏、
健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。

天才だが臆病者。
想像と違う人物像に戸惑いつつも、
一つの謎が浮かんでくる・・・。
記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「八時間も飛べる飛行機は素晴らしいものだと思う。
しかしそれを操る搭乗員のことが考えられていない。
八時間もの間、搭乗員は一時も油断は出来ない。
我々は民間航空の操縦士ではない。
いつ敵が襲いかかってくるかわからない戦場で
八時間の飛行は体力の限界を超えている。
自分たちは機械じゃない。
生身の人間だ。
八時間も飛べる飛行機を作った人は、
この飛行機に人間が乗ることを
想定していたんだろうか・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・

これが戦争なのです。
アメリカの兵士たちが祖国の勝利を信じて
命を懸けて戦ったように、
私たちも命を懸けていたのです。
たとえ自分が死んでも、
祖国と家族を守れるなら、
その死は無意味ではない、
そう信じて戦ったのです。
戦後の平和な日本に育ったあなた方には
理解出来ないことはわかっています。
でも、私たちはそう信じて戦ったのです。
そう思うことが出来なければ、
どうして特攻で死ねますか。
自分の死は無意味で無価値と思って死んでいけますか。
死んでいった友に、
お前の死は犬死にだったとは死んでも言えません。

・・・・・・・・・・・・・・・・

何度も言うが、
日本をあんなふうな国にしてしまったのは、
新聞記者たちだ。

戦前、新聞は大本営発表をそのまま流し、
毎日、戦意高揚記事を書きまくった。
戦後、日本をアメリカのGHQが支配すると、
今度はGHQの命じるままに、
民主主義万歳の記事を書きまくり、
戦前の日本がいかに愚かな国であったかを
書きまくった。

まるで国民全部が無味蒙昧(もうまい)だったという
書き方だった。
自分こそが正義と信じ、
民衆を見下す態度は吐き気がする。

・・・・・・・・・・・・・・・・

しかしな・・・あえて繰り返す。

奴らの死はまったくの無駄だった。
特攻というのは軍のメンツのための作戦だ。
沖縄戦の時には、既に海軍には米軍と戦う艦隊は
なきに等しかった。
本来なら、もう戦えないと双手(もろて)を挙げるべきだったのに、
それが出来なかった。
なぜならまだ飛行機が残っていたからだ。
ならその飛行機を全部特攻で使ってしまえというわけだ。

特攻隊員はそれで殺された・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・

数日後、戦争が終わった。

玉音放送を聞いて、俺は地面に突っ伏して泣いた。
それこそ号泣した。
何人かおなじように泣くものがあったが、
俺ほど声を限りに泣く者はなかった。

しかし俺は日本が負けて泣いたのではない。
日本などどうなってもよかった。
どうせ負けるのはわかっていたのだ。

俺が泣いたのは他でもない。
宮部のことだ。
あと一週間生きていれば、命が助かったのだ。
奴の愛してやまない妻の元へ戻れたのだ。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

祖父宮部久蔵(きゅうぞう)の取材をしていく孫の健太郎。

元海軍少尉には臆病者と言われ、
元海軍中尉には優秀なパイロットと言われ、
元海軍飛行兵曹長には、命の恩人と言われ、
元海軍整備兵曹長には、
宮部さんのお蔭で命を長らえたと言われ・・・

祖父である宮部の当時を知る為に
語る一人一人の戦争体験がすさまじい・・・。

そしてそれぞれが思う戦争と死に対する考え方。
死んで家族を守ろうとするのか
なんとしても生きて戻ろうとするのか・・・

ドキュメントと言っても良い作品でした。


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顔出しメイちゃん

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きゃわ~!(^^)





親バカですみません・・・


蝶が舞うリースの時計
プロフィール

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Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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