fc2ブログ

おチビの時のメイ

まだ2年半程前なのですが、
もう懐かしく感じます。
おチビの時のメイちゃん、可愛かったなぁ~。
201007222159000.jpg


イスの下で立っている姿です。
100823_0732~01



いつもありがとうございます。
スポンサーサイト



乙川 優三郎 「霧の橋」

霧の橋 (講談社文庫)霧の橋 (講談社文庫)
(2000/03/15)
乙川 優三郎

商品詳細を見る



刀を捨て、紅を扱う紅屋(べにや)の主人となった惣兵衛(そうべえ)だったが、
大店(おおだな)の陰謀、
父親の仇(かたき)の出現を契機に武士魂が蘇った。
妻は夫が武士に戻ってしまうのではと不安を感じ、
心のすれ違いに思い悩む。
夫婦の愛のあり方、
感情の機微を叙情豊かに描き、
鮮やかなラストシーンが感動的な傑作長編。

第七回時代小説大賞受賞作品。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ここに父の刀があります」と言った。
「商人のわたくしにはもう用がないものです、
ここへ置いてゆきますので、
父と思い、どうかあなたの側へ置いてあげてください、
そのほうが父も喜ぶでしょう」

そして静かに刀を置くと、これでお別れいたしますと言った。
それでいいと思った。
もう二度と刀を取ることはないだろうと思う一方で、
どうしても捨てられずにいた過去の置き所が
ようやく見つかったような気がしていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・

短編集が多い乙川作品ですが、
こちらは一冊長編です。

とにかくラストの描写が素晴らしいです!
感動的で名文です。
霧と橋にちなんでの夫婦の描写がとても素敵です。
超おすすめ作品です。
この作品は「生きる」の次に読んだ作品ですが、
こちらの作品を読んで以後、
乙川作品は全て読んでいます。
それ位、乙川さんの作品は素晴らしいと思っています。

装丁は日本画家「小村雪岱(こむらせったい)」。
泉鏡花の「愛艸集(あいそうしゅう)」の
見返しに使われたものだそうです。

見返しとは・・・
 表紙と裏表紙の内側の部分に貼られる紙。
中身を保護することと、表紙と中身の接着を補強する意味があます。



いつもありがとうございます。

終戦の日

本日は、終戦の日。
昭和20年8月15日が終戦ですから、
68年もたちますね。

母も戦争体験者です。
日本人ですが、台湾で生まれ育った母は、
終戦と同時に日本へ引き上げて来ました。

自宅に二度被弾の経験を持っています。
一度目は全てを粉々に破壊する爆弾。
防空壕に避難してかろうじて助かった母一家でしたが、
2㍍以上もの土砂が防空壕に被り、
近所の人達に掘り出されたそうです。

二度目は燃やして破壊する焼夷弾。
これでほとんどの思い出の品物を失ったそうです。
まだ若かった母が受けた衝撃は大きく、
戦争の話となると口が重くなります。

終戦を迎え日本へ引き上げて来て右も左も分からず、
取りあえず祖父の実家へ向かったそうですが、
混乱の中、大変秩序良く誘導し世話をしてくれたのが、
多くの学生さんがただったそうです。
積極的に動きお世話する姿を見て、
自分達の大変さも乗り越えられると思ったそうです。
不思議と学生さん達に悲壮感がなく、明るかったそうです。

「あ~戦争はもう終わったんだ。
これからは空襲警報や爆弾に怯えることはないんだ・・・」
というのが母が実感した終戦の日だったそうです。




いつもありがとうございます。
プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

カレンダー
07 | 2013/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
136位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
54位
アクセスランキングを見る>>
最新コメント