高田 郁 「美雪晴れ みをつくし料理帖 ⑨」
![]() | 美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫) (2014/02/15) 高田 郁 商品詳細を見る |
名料理屋「一柳」の主・柳吾から求婚された芳。
悲しい出来事が続いた「つる家」にとってそれは、
漸く訪れた幸せの兆しだった。
しかし芳は、なかなか承諾の返事を出来ずにいた。
どうやら一人息子の佐兵衛の許しを得てからと、気持ちを固めているらしい―。
一方で澪も、幼馴染みのあさひ太夫こと野江の身請けについて、
また料理人としての自らの行く末について、懊悩する日々を送っていた…。
いよいよ佳境を迎える「みをつくし料理帖」シリーズ。
幸せの種を蒔く、第九弾。
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「干し芋茎を使うのもそうだし、
時には魚のあらも青物の皮までも上手に利用して
美味しい食べ物に変え、
食べる人の心と身体を健やかに保とうと心がける。
例えば、母親が我が子を丈夫に育てたい、と願う。
あるいは医師が患者を健やかにしたい、と願う。
あなたはそんな気持ちを併せ持った料理人です。
『食は、人の天なり』という言葉を体現できる稀有(けう)の
料理人なのです。
私からすれば、あなたほど、揺るがずに、
ただひとつの道を歩き続けるひとは居ない。」
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いつもありがとうございます

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