北原 亜以子 「花冷え」
![]() | 花冷え (講談社文庫) (2002/02/15) 北原 亞以子 商品詳細を見る |
紺屋の大店の末娘おたえは、幼くして両親を亡くし、
叔父の店で育った。
奉公人の弥吉は、五つ年上の型付け職人。
いい仲になった二人を、
叔父は夫婦養子にと考えていたのだが…。
ささやかな幸せを求め健気に生きている、
そんな女の一途な想いを
情感溢れる筆致で細やかに描いた、
珠玉の時代小説七篇を収録。
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いい縁談だと思う時には、
その人に心をひかれているの。
心をひかれている女と、
気がかりな女では勝負になりゃしない。
自分の気持ちをたしかめたいっていうのは嘘で、
ほんとうは、気がかりをなくして
その人と一緒になりたいんでしょう?
ええわたしだって、それぐらいわかる。
だって、二十(はたち)だもの。
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