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乙川 優三郎 「磯波」(武家用心集より)


武家用心集 (集英社文庫)武家用心集 (集英社文庫)
(2006/01/20)
乙川 優三郎

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1.田蔵田半右衛門
2.しずれの音
3.九月の瓜
4.邯鄲(かんたん)
5.うつしみ
6.向椿山
7.磯波
8.梅雨のなごり

・・・・・・・・・・・・

7.磯波

神道流の道場主であった父親が後継者と決めたのは
奈津の想い人、志水直之進であった。
自然長女である奈津と直之進が夫婦となるはずだったが、
何事も姉の幸せを先に欲しがる妹五月が
偽りの企みを言い出し奈津から直之進を奪い結婚する。
奈津は家を出て裏磯が眺められる小高い丘の中腹に
女塾を開き、地元の娘たちにお稽古事を教えて
女一人で暮らしていた。
ある日、妹五月が後妻の縁談を持ちかける。
妹は姉の想い人を奪い結婚したが夫直之進とは疎遠・・・
夫の心の中にはいまだに姉の面影があると奈津に言う・・・
三人の子供を設けて幸せであるはずの五月だが、
夫婦としての支え合い、寄り添う本当の幸せは、
味わえていなかった・・・
奈津は後妻の縁談に困惑するも、
昔の想い人の面影を秘めることは、
奈津の中でようやく終わろうとしていた。

『彼女は開けたままの窓を思い出し、
次の間へ立ってゆきながら、
何気なく家の中を見まわした。
潮風の染み込んだ壁や梁や柱はいつもそこにあって
無意識に親しんできたが、
見るうちに他人の家で目覚めたような違和感を覚えていた。
それでいてひとつひとつのもにには、
誰よりもよく知っている心安さがあった。
女ひとりの心細さから眠れない夜、
梁には思いの丈をそそぎ、柱には苛立ちをぶつけた。
壁の傷みは思い乱れた跡だろう。
不意にそのことに気付くと、息苦しい感情の高まりを覚えた。
それまで家というものに執着したことがなかったので、
古びた壁や柱にそっと手を当てて、
何か切々と詫びたい気がするのだった。
縁談の成否にかかわらず、
家はいずれ主を失うことになるだろう。
長い間寄りかかってきたものを捨てる痛みの予感に、
彼女はいつかしら涙ぐんでいた。』




いつもありがとうございます
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お茶のみ   2015.4.26(日)

お天気がとっても良い本日。

朝早くから布団干し。

掃除洗濯も終わり一休みしていたらご近所さんから

お茶のみのお誘いメールあり。

喜んで行って来ました(笑)

150426_1122~01
ロールケーキとコーヒーでしばしおしゃべりを楽しんで来ました。

このロールケーキとっても美味しかったです。

日曜日ですが、ご主人も息子さん達も外出していたので

のんびりお茶のみさせて頂きました。

働いている彼女ですが、

綺麗好きで隅々まできちんと行き届いている彼女の家。

ガーデニングや家庭菜園もしているし、

忙しいのに偉いなぁといつも感心しています。

理想の主婦であり勉強になります。

おしゃべりもいつもユーモアがあって明るく、

シワが増える一方です(笑)

ご主人様が帰宅する時間を見計らってお暇しました。

楽しかったひと時の余韻を味わいながら

帰宅して玄関ドアを開けた途端・・・

狭くて安っぽい我が家にため息であります・・・

あ~ぁ・・・これからも変わらないんだろうなぁ・・・

住まいも自分も順調に老化中であります・・・(笑)


・・・・・・・・・・・・・・・・

黒メイと白ミコに癒されようっと!(^^)


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いつもありがとうございます
プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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