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めざし   2015.5.12(火)

今夜は、めざし。
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頭から尻尾まで全部頂きます(^^)


バナナとカニカマと水菜のサラダ。
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大根のお味噌汁。
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えだ豆。
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しとしと雨が降っています。

日傘兼用のコンビニで買った黒い折り畳み傘がとても重宝しています。

デバートの傘売り場も見たのですが、

軽くてスリムでデザインもステキな傘があったのですが、

8,000円とかなんですよねぇ・・・

さすがデパート・・・

良いんだぁ、安い傘でも役目を果たしてもらえればさ・・・

と・・・シトシト雨の中トボトボ帰宅して玄関開けたら

メイとミコがお出迎えでニコニコ(笑)





いつもありがとうございます

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宇江佐 真理 「黒く塗れ・髪結い伊三次捕物余話」⑤

ダウンロード (2)

お文は身重を隠し、年末年始はかきいれ刻とお座敷を続けていた。
所帯を持って裏店から一軒家へ移った伊三次だが、
懐に余裕のないせいか、ふと侘しさを感じ、
回向院の富突きに賭けてみる。
お文の子は逆子とわかり心配事が増えた。
伊三次を巡るわけありの人々の幸せを願わずにいられない、
人気シリーズ第五弾。


・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.蓮華往生
 「旦那は、最後は奥様とだけ眼を合わせたんだ。
それを見た姐さんが胸にぐっとこたえたんじゃないだろうか」
「わからねぇ。
旦那は奥様の後ろで喜久壽の方を見たんじゃねぇのか?」
「そんな余裕はあったかえ?
本当なら旦那は奥様にも素性を知られたくなかったはずだ。
だが、覚悟の上で蓮華に上がったのなら、
最後の最後に言い残す言葉があるのは姐さんじゃなく
奥様の方だ。
まして旦那は奥様の寺通いをやめさせるために、
あの寺を張っていたんだろ?
旦那は姐さんよりも奥様を選んだんだ」



2.畏れ入り谷の
「入谷の鬼子母神さんにねえ、行けるかえ?」
「・・・・・」
返事をしないのは大義だということだ。
無理もない。入谷は浅草寺から田圃を抜けた寺町の一郭にある。
すぐ傍は上野のお山である。
「何んでまた、そんな所に・・・」
しばらくしてから伊三次が口を開いた。
「この前、お座敷を掛けてくれたお客様に呼び出されたのさ。
だけどわっちは無理だからお前さんに代わりに行って貰いたいのさ」
「代わりに行ってどうするのよ。
おれは桃太郎の亭主でござんす、
女房は来られません。
お生憎でござんすね、と言うのか」
「なにを言うことやら。
一丁前に焼き餅を焼いているつもりかえ」
お文は悪戯っぽい表情で笑った。



3.夢おぼろ
 「旦那、建て主は富突きで大金を手にしたそうですぜ。
元の商売もうっちゃらかして浮かれていたんで、
こんなざまになっちまったんですよ」
伊三次は八兵衛の後ろからついて行きながら口を挟んだ。
「一の富だってねえ。
八十両もの金を持つ人間は、
この江戸でもそうそういませんよ。
しかし、どれほど大金でも遣うとなったら早いものです」
八兵衛はしみじみと言った。
「真面目に働くことが肝腎ですよね」
伊三次が子供のような口調で言うと、
儀右衛門はくすくす笑いながら、
「伊三次さんなら大丈夫ですよ」と言った。
「お金は大切にする人の所にしか集まりません。
そういうもんです」
八兵衛はきっぱりと言った。



4.月に霞はどこでごんす
 糊の瓶(かめ)から出て来たような赤ん坊は
お世辞にも可愛いとは言えなかった。
伊三次は情けない顔で笑った。
「さあ、ご亭主。ご苦労様でございます。
もはやお引き取り下さい」
いつまでもそこにいる伊三次に黄湖は苦笑混じりに命じた。
黄湖は産湯を使って小ざっぱりした赤ん坊を確認すると、
「まれに見る難産でした。
しかし、無事に生まれたということは、
よほど運の強いお子さんなのでしょう。
大事に育てて差し上げて下さい。
施術料は後ほどご請求します」と、
事務的に言って帰って行った。
伊三次は通りの外まで黄湖を見送った。
夜は白々と明け、朝靄が左内町の通りに立ち込めていた。



5.黒く塗れ
 明日のことはわからない。
だが、明日の夜はすべてが終わっている。
最悪の場合は長庵の尻尾が摑めず、
おつなが罪に問われることだった。
偽人参の廉(かど)で捕らえたとしても、
沙汰はさほど重いものにはならないだろう。
晴れて娑婆に戻った長庵は、また次なる獲物を探す。
同心の小者として、伊三次は初めて下手人に強い憎しみを抱いた。
夜は更けていた。
伊三次の影が襖に黒く映っている。
その影を見つめて伊三次は低く呟いた。
黒く塗れ、と。



6.慈雨
 伊三次は直次郎の背中をくいっと押して、踵(きびす)を返した。
直次郎はしばらくその場に佇んで、伊三次を見送った。
伊三次は曲がり角で振り向いた。振り向かずにはいられなかった。
直次郎がおずおずと戸に近づき、中へ声を掛けた様子である。
ほどなく、戸が開き、お佐和の白い顔が覗いた。
お佐和は泣き笑いのような表情をしている。
かぶりを振った。もう一度、かぶりを振った。
それからこくりと肯いた。
花を差し出す直次郎。
お佐和が嬉しそうにそれを受け取ると、
じっと直次郎を見つめた。
それから堪え切れずに直次郎に縋りついた。
直次郎はお佐和の勢いに少しよろけ、足を踏んばった。
(あちゃあ、やってくれる。まだ人目があるのによう)
雨が降る。まっすぐな雨が降る。
だが、この雨は暖かい雨だ。
すべてを洗い流し、代わりに何かを潤す恵みの雨だ。
そう伊三次は思う。
抱き合う二人の姿は、まるで紗を掛けた一幅の絵だった。




いつもありがとうございます

宇江佐 真理 「さんだらぼっち・髪結い伊三次捕物余話」④

ダウンロード (1)

芸者をやめたお文は、伊三次の長屋で念願の女房暮らしを始めるが、
どこか気持ちが心許ない。
そんな時、顔見知りの子供が犠牲になるむごい事件が起きて―。
掏摸の直次郎は足を洗い、伊三次には弟子が出来る。
そしてお文の中にも新しい命が。
江戸の季節とともに人の生活も遷り変わる、
人気捕物帖シリーズ第四弾。


・・・・・・・・・・・・・・・・

1.鬼の通る道
 「坊ちゃんが口を噤(つぐ)んでいたのは、
あぐりお嬢さんが悲しむと思ったからですよ」
「知るかッ!」
「下手人をお縄にすれば、旦那はそれでいいんですかい」
伊三次は試すように不破に訊く。
「何?」
「あの下手人には娘がいた。
その娘がその先、どうなるかまで坊ちゃんは考えていたんですよ。
こいつは旦那より坊ちゃんの方がよほど人間のできがいい。
下手人の家族を世間様から守ってやるのも町方役人の
務めじゃねぇですか、違いますかい」



2.爪紅(つまべに)
 一日仕事して、お文と差し向かいで飯を喰い、
湯屋に行き、お文を抱いて眠りに就く。
何ということもない毎日である。
おおかたの江戸の人々の暮らしである。
これがつまり倖せなのだ。
このささやかな倖せを阻(はば)むものがあるとすれば、
よりうまい物を喰いたい、
いい着物を着たい、
辛い仕事をせずに楽をして暮らしたいという
人間の欲のせいに思えてならない。


3.さんだらぼっち
 「お須賀さん、後生だ。
お千代ちゃんが可哀想だから、もう堪忍してやって」
お文は哀願するような声で言った。
「お文さんが幾ら優しくしても、
この子の夜泣きは治まらないんですよ。
いいから、家の中に戻って下さいな」
お須賀の手には火の点いた線香ともぐさらしいものが握られている。
線香は一本どころか一束だ。
闇の中で火の点いた線香が赤くひかっている。
「お須賀さん、それじゃお千代ちゃんが火傷しちまう」
「いいんですよ。火傷しようがどうなろうが、
あんたの知ったことじゃありませんよ。
うるさいねえ、いちいち・・・」
お須賀は舌打ちをして吐き捨てる。
その言葉で、お文の胸の中で何かが弾けた。
「お千代ちゃんの泣き声より、
お前ぇの怒鳴り声がやかましいんだよ」
お文は低くしゃがれた声でお須賀に凄んだ。



4.ほがらほがらと照る陽射し
 「おれも何んでお文があんなことをしたのか、
最初はわからなかった。
不破の旦那の奥様がおっしゃったことによると、
夏の盛りに町方役人の親戚の娘が死んでいるんですよ。
お文はその死んだ娘と、どうやら顔見知りだったらしい。
ずい分可愛がっていたようなふしもあったから、
がっくり気落ちしたんだな。
それでまあ、夜泣きの娘が母親に叱られた時に、
死んだ娘と重なった気がして思わずやっちまったんだろう。
いずれにしても、
そん時のお文の気持ちは普通じゃなかったと思うが・・・」


5.時雨てよ
 お浜は六十を過ぎた年寄りだが、
まだまだ腕は衰えていない。
今まで三百人もの赤ん坊を取り上げたと自慢していた。
お文のことは乳首の色を確かめ、
腹を摩っただけで「はい、おもでとうさん。
養生して元気なお子を産みなさいよ」とすぐに言った。
ぼんやりしていたことに、はっきりと結論が出た。
しかし、お浜の家を出ると途端に心細い気持ちになった。
おみつにあんなことでもなかったら、
お文は真っ先に伝えただろうと思う。
きっとおみつは喜んでくれたはずだ。



いつもありがとうございます

宇江佐 真理 「さらば深川・髪結い伊三次捕物余話」③

ダウンロード

「この先、何が起ころうと、それはわっちが決めたこと、後悔はしませんのさ」
誤解とすれ違いを乗り越えて、伊三次と縒りを戻した深川芸者のお文。
後添えにとの申し出を袖にされた材木商・伊勢屋忠兵衛の
男の嫉妬が事件を招き、お文の家は炎上した。
めぐりくる季節のなか、急展開の人気シリーズ第三弾。


・・・・・・・・・・・・・・・・

1.因果堀
 増蔵がお絹を庇ったのは、そうして置き去りにおしたお絹への
罪の意識だったのだろう。
増蔵はお絹への償いのために一緒に逃亡しようとしたのだ。
守るべき田のない村に戻ったところで栓のない話だったとしても。


2.ただ遠い空
 「姉さん、あたい、今まで勝手気儘にやって来て、
それはそれでちっとも悔んじゃいないけれど、
一つだけ心残りがあるんだ」
おこなはしみじみした口調でお文に言った。
「何だえ?」お文は洟(はな)を啜っておこなに訊いた。
「あたいも、あの真っ白い衣装でお嫁に行きたかったって」


3.竹とんぼ、ひらりと飛べ
 伊三次はお文の桜色の爪に器用に小鋏を当てた。
「手紙なんざ、書いたりするのか?」
伊三次はお文の足に視線を落としたまま、さり気なく訊いた。
「何の話だ?」
「いや、ただ手紙を書くこともあるのかって言ってるだけだ」
「・・・・・」
「とても倖せに暮らしているから、
このままそっとしておいてほしいって・・・そん手紙をよ」
返事をしないお文に顔を向けると、
その眼に膨れ上がるように涙が湧いていた。
やはり、と伊三次は思った。
「せめて最後に顔を見せてやったらよかったんだ。
手前ぇは薄情な女だぜ」
美濃屋のおりうが死んだことで伊三次は自然に詰る(なじる)
口調になった。
「会って・・・・どうするんだよう。
会ったって一緒に暮らせる訳もねぇ。
その後が切ないだけさ」


4.護持院ケ原
 「赤ん坊の頃、親に捨てられたそうだ。
寺の坊主が親身になって育てたが、あの顔だ。
城の殿様に目をつけられて色子にされて・・・
思えば気の毒な野郎だよ。
そういうことが重なれば、
どんなまともな奴もでなくなる」
留蔵の言葉に弥八と伊三次はつかの間、黙った。
留蔵は観念した源之丞から鏡泉の生い立ちを聞いたのだ。


5.さらば深川
 「増さんに、この際、所帯を持てと言われた」
伊三次は少し躊躇したような顔をして口を開いた。
お文は驚いて振り返った。
「それでお前ぇは何と応えた?」
「うんと言ったよ」
「・・・・・」
伊三次が黙っているお文を心配そうな表情で、
じっと見ている。
「お前ぇはひどい男だ。
わっちが家をなくしてから、ようやくそんな話をする」
お文は、しばらくしてから吐息混じりに言った。
「家持ちの辰巳の姐さんに、
廻りの髪結い風情が豪気なことは言えねぇと思ってよ」
伊三次は言い訳するように応えた。
「こんなふうになるのを待っていたのかえ?」
「そういう訳じゃねぇが・・・」
「もっと前にその台詞、聞きたかったねえ」
お文はしみじみした口調で言った。
「遅いのか?」伊三次は真顔で訊いた。
「さあて、遅いか遅くないかは、わっちでもわからない。
これが潮時と言われたら、そうかも知れないと応えるだけだ」




いつもありがとうございます
プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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