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原 りょう 「私が殺した少女」

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原 りょう

 1946年生まれ。
九州大学文学部卒。
ジャズピアニストとして活躍。
この作品で直木賞受賞。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


原りょうさんの作品は、

すべて「探偵沢崎」シリーズ。

渡辺探偵事務所の孤独な私立探偵:沢崎。

動くというだけの理由で乗っているブルーバード。

たばこは、フィルターなし。

パートナーである渡辺は、八年前に「清和会」の

覚醒剤取り引きに警察の囮(おとり)として協力するはずが、

取り引き現場の三キロのシャブを強奪して逃亡中。

当時その事件を担当した錦織(にしごり)や、

渡辺を追ってこの事務所に押しかけて来た清和会の橋爪(はしづめ)との

腐れ縁もいまだに継続中。

渡辺とは事件の日以来一度も顔を合わせていないが、

忘れた頃に紙ヒコーキの便りを事務所の郵便受けに残して去って行く。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今回の依頼は、依頼人の娘が誘拐され、

身代金と娘を交換条件に娘を依頼人に引き渡す事。

しかし・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今回は、「清和会」の橋爪が敵対する何者かに銃弾を二発撃たれ

瀕死の重傷に・・・

渡辺の件で、沢崎を事務所に監禁し拷問にかけた。

今では、清和会の幹部。

その橋爪が、沢崎に「自分を狙ったのは、誰なのか徹底的に調べてくれ。

但し、俺が死んでからだ。

おれを消そうとした張本人は意外なところに、

とんでもねえ近くに、いるような気がする・・・」

と、分厚い封筒を出し、依頼する。

「断る。自業自得だ。おまえがどこの誰に殺されようと、

気にする人間は一人もいない」

と、いったんは断るが、橋爪の本気の依頼に

「いいだろう」と承諾する・・・

彼の全身から死の匂いが、死への恐怖の匂いが漂ってくるような気がしたから・・・

それは、少女の誘拐事件の悲しい結果が頭に甦り、

少女もこのように「自分を殺害した誰か」を知りたかっただろう、

との思いが重なったから・・・。


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出だしから引き込まれる作品。




夏の初めの昼下がり頃だった。

新緑の刺激的な匂いが、

ほとんど自然を喪失しかけているこの都会(まち)にさえ

充ちていた・・・



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生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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