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高田 郁 「心星(こころぼし)ひとつ みをつくし料理帖 ⑥」


心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)
(2011/08/10)
高田 郁

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酷暑を過ぎた葉月のある午後、

翁屋の桜主伝右衛門がつる家を訪れた。

伝右衛門の口から語られたのは、

手を貸すので吉原にて天満一兆庵を再建しないか、との話だった。

一方登龍楼の采女宗馬からも、

神田須田町の登龍楼を、居抜きで売るのでつる家として移って来ないか、

との話が届いていた。

登龍楼で奉公をしている、ふきの弟健坊もその店に移して構わないとの事に、

それぞれが思い揺れていた。

つる家の料理人として岐路に立たされた澪は決断を迫られる事に――

野江との再会、小松原との恋の行方は!?


・・・・・・・・・・・・・・・・


「今は丸いあのお月さんも、

明日からまた徐々に身を削がれて、

晦日には消えてしまう。

けど、時が経てば少しずつ身幅を広げて、

またあの姿に戻る。

ひとの幸せも、

似たようなもんやろなあ」

・・・・・・・・・・・・・・・・


つる家は本当に良い常客に恵まれた、

と澪はつくづく思う。

昔、天満一兆庵の嘉兵衛から教わったことだが、

何かを美味しい、と思うのは、

ただ料理の味のみで決まるものではない。

どんな場所で誰と食べるか、

というのも大いに味を左右する。

見知らぬ者同士が料理をきっかけに話したり、

ほかのお客の会話に相槌をうったりして、

和やかな雰囲気の中で食べるものは、

いずれも美味しく感じるものだ。

・・・・・・・・・・・・・・・


「与えられた器が小さければ、

自分の手で大きくすりゃあ済むことですよ」


・・・・・・・・・・・・・・・


「土の上に生るものはお湯から、

土の下にできるものはお水から茹でる、

と覚えておけば便利ですよ」

「では、里芋や大根、牛蒡は水からですね。」

・・・・・・・・・・・・・・・・



いつもありがとうございます。
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生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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