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宇江佐 真理 「深川にゃんにゃん横丁」 


深川にゃんにゃん横丁 (新潮文庫)深川にゃんにゃん横丁 (新潮文庫)
(2011/02/26)
宇江佐 真理

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お江戸深川にゃんにゃん横丁。

長屋が並ぶこの場所は、その名のとおり近所の猫の通り道。

白に黒いの、よもぎにまだら。

愛らしい猫たちがあくびをしているその横で、

雇われ大家の徳兵衛は、今日もかわらず大忙し。

悲しい別れや戸惑いの出会い。

報われない想いや子を見守る親の眼差し──。

どんなことが起ころうと、猫がニャンと鳴けば大丈夫。

下町長屋の人情溢れる連作時代小説集。

・・・・・・・・・・・・・・・・


「何をするとは、こっちの台詞(せりふ)だよ。

何んだい、黙って聞いてりゃ、言いたい放題。

あんた、何様のつもいなんだよ。

冗談じゃないっつうの。

盗人猛々しいだ?

どうすれば、そんなことをほざけるんだよ。

そのお嬢さんは、まともな娘だったから、

さげんちゃんの後を追って来たんだよ。

てて親のすることが我慢できなかったからさ。

え?そうじゃないのかえ。

右向けと言われりゃ右向いているような娘じゃない。

世の中で何が大事か、ようくわかっているんだ。

さげんちゃんについて行けば間違いないと勘が働いたんだ。

いいかえ。

男は理屈であれこれ言うが、

女は勘で勝負するんだ。

その勘は滅多に外れないよ。

とくと覚えておきやがれ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

長屋の良いところだなぁ。

他人でも身内のように心配してくれたり世話をしてくれたり。

おせっかいが有難迷惑の時も多々あったとしても、

いざという時に動いてくれて事を丸く収めてくれて・・・。

諦めて自棄(やけ)になる事があっても、

何とか収まるよう直談判してくれたり、

足を運んで取り成してくれたり・・・

有難いなぁ。

一つの家族となって良くも悪くもさらけ出して暮らしている。

猫たちにとっても居心地のよい長屋の暮らしぶりに、

いつも可愛がって世話をしてくれた「おつがさん」が亡くなった時の、

ねこちゃん達の佇まいに、ほろっとさせられたり・・・。

心がほっこり温かくなる物語でした。



いつもありがとうございます。
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生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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