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宇江佐 真理 「十日えびす」


十日えびす (祥伝社文庫)十日えびす (祥伝社文庫)
(2010/04/14)
宇江佐 真理

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~人生、なるようになるさ/お江戸日本橋を舞台に、

たくましく生きる母娘を描く人情時代!~

錺職人の夫が急逝し、家を追い出された後添えの八重。

実の親子のように仲のいいおみちと日本橋に引っ越したが、

向かいには岡っ引きも手を焼く猛女お熊が住んでいたからたまらない。

しかも、この鼻摘まみ者の息子におみちがほの字の様子。

やがて、自分たちを追い出した義理の息子が金の無心に現われる。

渡る世間は揉め事ばかり? 健気に暮らす母娘の明日はいかに。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

世の中には様々な揉め事がある。

揉め事なんて、なければそれに越したことはない。

だが、多かれ少なかれ、毎日、揉め事は起きる。

徒らに(いたずらに)くさっているばかりが能ではない。

時には、その揉め事から家族の結束が生まれることもあるのだ。

八重にとって、今がまさに、その時だった。

三右衛門の加護を感じた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「本当だね。どこの家もうまく行かないことの

一つや二つはあるものだねえ」

八重は大袈裟なため息をついて言った。

「要は気の持ちようね。

何があっても、その内、何とかなるさと気軽に構えればいいのよ。

落ち込むのが一番駄目ね。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「おっ義母さんの気持はよくわかるよ。

でもねえ、よそに引っ越ししても、

そこが必ずしもおっ義母さんの思い通りになるとは限らないのよ。

皆んな、それぞれに言い分がある。

早く言えば、皆んな、他人と折り合いをつけながら生きているのよ。

あたし、そう思う。

小母さんは他人の迷惑を考えない人だけど、

鶴太郎さんは、あの人の息子だったのよ。

小母さんを毛嫌いして引っ越ししたら、

鶴太郎さんが悲しむ。」

おみちは健気に言った。

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いつもありがとうございます
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生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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