FC2ブログ

宇江佐 真理 「古手屋喜十為事(しごと)覚え」  

古手屋喜十 為事覚え (新潮文庫)古手屋喜十 為事覚え (新潮文庫)
(2014/02/28)
宇江佐 真理

商品詳細を見る



お江戸は浅草のはずれ、田原町で小さな古着屋を営む喜十。

恋女房のおそめと二人、子がいないことを除けば

日々の暮らしには不満はない――はずだったのに、

何の因果か、たまりにたまったツケの取り立てのため、

北町奉行所隠密廻り同心・

上遠野(かとの)平蔵の探索の手助けをする破目になる。

人のぬくもりが心にしみて、思わずホロリと泣けてくる、

人情捕物帳の新シリーズ、いよいよスタート!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「女房は可哀想な奴なんですよ。
てて親は材木問屋をやっておりましたが、
ダチに騙されて借金を背負い、
店を潰されてしまいました。
それだけならまだしも、
てて親は、がっくりと力を落として死んじまったんですよ。
母親もてて親の後を追うように半年後に・・・。

一人ぼっちになった女房は
柳原の土手で首隘り(くびくくり)をしようとしたんですよ。
まあ、それを助けた縁で、わっちは女房と一緒に
なったんですがね。
首隘り(くびくくり)なんざ、するもんじゃありませんよ。
女房はそれが原因で、
でかい声が出せなくなったんですから」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

よくある捕り物帳やおせっかいお世話人のもめ事解決とは

ちょっと違って、どちらかと言うと、

懇意にしている隠密同心に頼まれたから

仕方なく事件を解決して行くという感じです。

事件自体もよくある話ですが、

古手屋という中古の着物から謎を解いていくパターン。

着物は生活にかかせない物ですし、

その人となりもうかがえる品物なので、

事件性があるとなると、

喜十は仕事ほったらかして奔走します。

たいして儲けにならなくても喜十や女房おそめには、

縁のある事件もあり、ひとごととは思えない。

人情味豊かな人柄がほろっとさせられる物語でした。

第二弾では、

喜十夫婦が捨て子の赤ん坊を養子にするらしいですヨ。

だけど、その捨て子のきょうだいと名乗る人物が現れて、

これまたいろいろ無茶な事がおこるみたいですネ。

第二弾も楽しみなシリーズです。



いつもありがとうございます
関連記事
スポンサーサイト



comment

Secret

プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
3378位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1357位
アクセスランキングを見る>>
最新コメント