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宇江佐 真理 「聞き屋与平 江戸夜咄草(よばなしぐさ)」


聞き屋与平―江戸夜咄草 (集英社文庫)聞き屋与平―江戸夜咄草 (集英社文庫)
(2009/07/16)
宇江佐 真理

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夜が更けるとともに、ある商家の通用口に、男がひっそりと座る。

「お話、聞きます」。

与平は人の話を聞く、聞き屋。

姑の愚痴をこぼす嫁、主人への不満を募らせる奉公人。

過去に犯した過ちを告白する者…。

みな、そこで重荷をそっと下ろして家路につく。

聞き料はお客の気持ち次第。

温かい家族に囲まれ、商売も順調。

儲けのためでも酔狂でもない。

与平はなぜ話を聞くのか。

心温まる連作時代小説。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

薬種問屋の大旦那である与平。

三人の息子に恵まれ、それぞれがお店を継いでくれている。

長男が本店。次男は同業のお店へ婿へ。三男は分店。

与平の父親は、先代の店の番頭だった人。

先代の店は、火事で焼失。

その時に先代主人も亡くなり、

借金をかかえていたお店に見切りをつけていた先代のお内儀は、

子供を連れて実家へ行ってしまう。

番頭であった父親が看板を買い取り、一から店を建て直す。

苦労の連続も真面目な仕事ぶりに徐々に繁昌して行く。

長男であった与平も父親の真面目さを受け継ぎ

女中だったおせきを女房にし、地道に仕事に励む。

与平も50を過ぎ、息子たちに店を引き継ぎ隠居生活。

他にやる事がなかった与平が思いついた「お話し聞きます」。

人は誰かに胸のうちを話したいもの。

ただ聞いてくれるだけで良い。

そんな何気ないことから始めた「聞き屋」で

不思議な「縁」が出来ることも・・・。

少しミステリーも含めた人情物です。

与平自身にも実は秘密がありました・・・。

先代の主人が火事で逃げ遅れた事には、

隠された事実がありました・・・。

与平は、誰にも知られる事はないと思っていたのですが・・・

家族・絆・縁・そして生きる事への励み・・・

与平に話を聞いてもらう事により、

それぞれが感じ、学び、成長する物語でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


いつもありがとうございます
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生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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