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宇江佐 真理 「卵のふわふわ」


卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)
(2007/07/14)
宇江佐 真理

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のぶちゃん、何かうまいもん作っておくれよ―。

夫との心のすれ違いに悩むのぶをいつも扶けてくれるのは、

喰い道楽で心優しい舅、忠右衛門だった。

はかない「淡雪豆腐」、

蓋を開けりゃ、埒もないことの方が多い「黄身返し卵」。

忠右衛門の「喰い物覚え帖」は、

江戸を彩る食べ物と、温かい人の心を映し出す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「人はね、当たり前のことがおもしろくないんだよ。
裏返しや逆さまが好きなのさ。
とどのつまり、人って生き物はへそ曲がりなんだよ。
正一郎は、このできそこないのうで卵さ。
のぶちゃん、普通のうで卵にしておやりよ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「無用の用でございますよ、旦那」
今助は訳知り顔で応える。
「無用の、用?」
「さいでげす。
あたくしもそうですよ。
お座敷にゃ、きれいどころの姐さんがいれば、
本来、それで事足りるはずじゃねェですか。
ところが、あたくしのような馬鹿をやる者を
わざわざ呼んで下さる。
ねぇ、世の中はおもしろいもんです。
あたくしとご隠居の気が合った訳は、
案外、手前ェの役回りが似通っていたからでしょう」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

舅姑には可愛がられ恵まれているが、

夫との仲がうまくいかず離縁寸前までいく「のぶ」

人と食べ物がもたらす不思議なつながりを軸に

舅から夫婦とは何かを身をもって学ばせてくれる物語です。



いつもありがとうございます
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Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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