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沢木 冬吾 「約束の森」


約束の森 (角川文庫)約束の森 (角川文庫)
(2014/07/25)
沢木 冬吾

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妻を亡くした元刑事の奥野は、かつての上司から指示を受け北の僻地にある別荘の管理人を務めることになる。やがて明らかになる謎の“組織"の存在。一度は死んだ男が、愛犬マクナイトと共に再び立ち上がる。

警視庁公安部の刑事だった奥野侑也は、殺人事件で妻を亡くし退職を決めた。孤独に暮らしていた侑也に、かつての上司を通じて潜入捜査の依頼が入る。北の果てに建うモウテルの管理人を務め、見知らぬ人物と暮らしながら疑似家族を演じろという。侑也が現地に赴くと、そこにいたのは若い男女と傷ついた1匹の番犬だった。やがて闇に隠れた謎の組織の存在と警察当局の狙いが明らかになり、侑也は眠っていた牙を再び甦らせる―。


・・・・・・・・・・・・・・・・

久々に本格的ハードボイルドを読みました。

沢木さんの作品には、

家族それもちょっと理由ありの人間が登場し、

実の家族以上の絆を描く事が多いですが、

今作品も妻を亡くした主人公「侑也」が父親代わり、

右腕を亡くした元自衛官の「隼人」が息子、

ネグレクトで家族の愛を知らない「ふみ」が

娘として登場します。

義手の青年「隼人」と

読み書きもほとんどできない「ふみ」の

卑屈でひ弱な精神状態の二人と

廃人同然の侑也が偽装家族として出会い、暮らし、

ぶつかり合いながらも矛々に信頼し合い、助け合い、

なくてはならない本当の家族としての形になって行く流れも

面白いです。

またこの作品においてかかせない存在が

ドーベルマンの「マクナイト」。

飼い主に置き去りにされ、

長いこと虐待され続け人間不信になっていた「マクナイト」が

侑也により奇跡の復活をはたします。

その過程も丁寧に描かれています。

長い話なのですが、

臨場感のある流れに無駄がないと思いましたし、

専門用語が飛び交っているのは飛ばして読みましたので

時間かからずに読了(笑)


いつもありがとうございます
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生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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