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千野 隆司 「生きる:札差高田屋繁昌記②」

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士分を捨てるか、妹を売るか。どちらかを選ばねばならぬ――。
豊岡民之助は、妹の久実とともに、庭の畑で茄子の取入れをしていた。
両親を相次いで亡くした、ふたりきりの家族。
収穫の喜びは、何にも代え難い。
だが彼らは、父が遺した莫大な借財によって窮地に立っていた。
民之助は返済の相談のため、札差髙田屋を訪れるが……。
日々の労苦に凛と立ち向かう武家の兄妹。
髙田屋の若旦那・新五郎がふたりに持ちかけた「生きる道」とは。
情味溢れる書き下ろし長篇。


・・・・・・・・・・・・・・・・

高田屋若旦那としてまだまだ新米の次男新五郎。

長男惣太郎は、小さい子供を救って死んでしまいました。

米俵を満載した荷車が、通りの角を曲がり損ね、

すぐ近くに立っていた小さい女の子を救い、

自らは避けることができずに亡くなってしまったのです。

長男惣太郎は生前、次男新五郎に常々言っていました。

「商いが繁昌するのは大切なことだ。

しかし商人だけが儲かるのは、本当の繁昌ではない。

客と共に栄えることが、末永い繁昌に繋がる」と・・・。

あとを継いだ次男新五郎は、兄の教えをしっかりと胸に刻み、

商売抜きで人として借財に苦しむ民之助と妹の力になります。

もう一つの横軸は、新五郎と懇意にしている見世物の興行主天祐(てんすけ)。

天祐の甥にあたる今はやさぐれてしまった宇吉郎を、

実家の田舎へ帰す事。

人を殺めようとする宇吉郎の本当の思いは何なのか・・・

宇吉郎の深い闇と悲しみを見た新五郎と天祐や仲間は、

思いがけない方向で新五郎の商売敵と対峙する事になります。

また、新五郎の兄嫁であるお鶴へのひそやかな想いもあり、

新五郎自身の成長ぶりが楽しみなシリーズとなっています。



いつもありがとうございます
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生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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