FC2ブログ

磯田 道史「無私の日本人」

ダウンロード
貧しい宿場町の行く末を心底から憂う商人・穀田屋十三郎が同志と出会い、心願成就のためには自らの破産も一家離散も辞さない決意を固めた時、奇跡への道は開かれた―無名の、ふつうの江戸人に宿っていた深い哲学と、中根東里、大田垣蓮月ら三人の生きざまを通して「日本人の幸福」を発見した感動の傑作評伝。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「武士の家計簿」の作家磯田道史さんの元に、

ある人物が手紙を寄越します。

「宮城県黒川郡吉岡に実際にあった9人の篤志家の話を

磯田先生に本にしてもらいたい。

ぜひ後世につたえて欲しい。」

と心を込めてしたためられた手紙に

感銘を受けた磯田さんが史料を集め、

この作品が出来上がったのだそうです。

5月に上映される阿部サダヲさん主演の

「殿、利息でござる!」の原作です。

こんなにも素晴らしいご先祖様がいらした事を誇りに思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・

昔、吉岡は貧しい町で、藩の助けもなく、民家も潰れ始め、

住人達が絶望の中暮らしていました。

「このままでは吉岡宿(よしおかじゅく)は亡ぶ。

なんとかできぬか・・・」

そう危惧した9人の篤志家が智恵を絞り奮いたちます。

金を藩に貸し付けて利子を全住民に配る仕組みを考えました。

9人は千両をこしらえ、藩と交渉。

藩との交渉が叶った後、藩からの褒美の金をもらっても

自分達の懐へ入れずに住民に分配します。

吉岡は、江戸時代からずっと人口も減らず、現在に至ります。

地域の活性は、震災を経験した地元民でありますので、

いかに大変な事業であるか痛感しています。

時へ経ても日本人の底力をご先祖様より受け継ぎ、語り継ぎ、

忘れてはいけないのだと思いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・

発足人の穀田十三郎さんの遺言には、

「わしのしたことを人前で語ってはならぬ。

わが家が善行を施したなどと、ゆめゆめ思うな。

何事も驕らず、高ぶらず、地道に暮らせ」

と記していたそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・

因みに、江戸後期は庶民が輝いた時代なんだって。

「親切・やさしさということでは、この地球上の

あらゆる文明が経験したことがないほどの美しさをみせた。

倫理道徳において、一般人がこれほどまでに、

端然としていた時代もめずらしい。」

と作者の磯田さんが書いていました。

吉岡の発足人9人だけではなく、お金のない

貧しい町の人々も奔走したからこその大偉業だそうです。

ますます吉岡が好きになりますネ!(^^)



いつもありがとうございます
関連記事
スポンサーサイト



comment

Secret

プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
3378位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1357位
アクセスランキングを見る>>
最新コメント