FC2ブログ

今野 敏 「任侠病院」

61aEBUt0IvL._SX351_BO1,204,203,200_

日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、
所帯は小さいが、世の中からはみ出た若い者を抱えて、
天下に恥じない任侠道を貫いてきた。
ところが最近、一部の地元民から暴力団追放の動きが起こり、
めっきり肩身が狭くなった。
そんな中、今回、組長が持ち込んだのは病院の再建話。
日村は、個性豊かな子分たちと、
潰れかけた病院の建て直しに奔走するが…。
笑いあり涙ありのおなじみ「任侠」シリーズ第三弾!


・・・・・・・・・・・・・・・・

ヤクザは、交渉術の達人だ。
一般には、暴力をちらつかせて脅しをかけるだけだと
思われがちだが、一つの話をまとめようとするとき、
ヤクザほど事前に下調べをする者はいない。


・・・・・・・・・・・・・・・・

「明るい表情で働くというのも、
もちろん患者さんのためもあるのですが、
働いている方々のためでもあると思います。
みんなの表情が明るくなれば、
自然と気持ちも前向きになるんじゃないですか?」


・・・・・・・・・・・・・・・・

「我々の病院に来て、患者さんがまず最初に接するのは、
医者でもなければ、看護師でもありません。
受付であり、我々事務員なのです。
そして、帰る前に最後に接するのも我々です。
それはとても重要なことだと気づいたのです。」


・・・・・・・・・・・・・・・・

「いいですか、みなさん。いよいよ戦争です」
高島院長がつぶやくように聞き返した。
「戦争・・・?」
オヤジがうなずいた。
「そうです。病院を守るための戦争です」


・・・・・・・・・・・・・・・・

「患部を治療し、症状をなくしたり、
軽くしたりすることに全力を尽くす。
それが医者だ。
そして、それを検査技師や看護師がフォローし、ケアする。
さらに、医療事務がそれをサポートする。
わかるかい?
人を助けるのは、医者じゃない。
俺はそんなに思い上がってはいない。
人を助けるのは、病院なんだ。
病院のみんなで人を助けるんだよ」


・・・・・・・・・・・・・・・・

潰れかけの病院再建に動く

ヤクザの阿岐本雄蔵率いる阿岐本組。

まず始めたのが、病院の外壁の掃除。

待合室天井の電灯を明るくする事。

医師や看護師達だけではなく、

受付・事務職員のスタッフに対する

笑顔の対応を指示する。

今回の病院は、医師も看護師も事務職員も

皆んなプロとしての仕事を真面目にする人ばかり。

経営方針と内容が別のヤクザの組織が関わっていた事により、

潰れそうになっていました。

そこを全面に改革しようと乗り込みます。

当初ヤクザである事に対する拒否姿勢であった病院側。

組長はじめ、組員のヤクザらしからぬ、

真面目で親身な対応に序々に心を開き指導を仰ぐようになります。

基本の事を変えるだけで方向性が変わる。

それをヤクザに教えられるとは(笑)

皮肉なユーモアでマーケティングテクニックとして

教えられる物語でした。



いつもありがとうございます
関連記事
スポンサーサイト



comment

Secret

プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
2739位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1132位
アクセスランキングを見る>>
最新コメント