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平岩 弓枝 「あした天気に上・下」

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一人娘に対する男親の愛情も、
度をこすと何かと問題続出。
幼稚園は言わずもがな大学の修学旅行にまで
心配でついて行った程だから、
一年間の期限つきで就職した商事会社の
初出勤の日とても例外ではない。
入社してつけられた仇名はパパっ子ちゃん・・・。
実は血のつながりのないこの親子の
真の心のふれあいを結婚問題を芯に描く長篇。


・・・・・・・・・・・・・・・・
ダウンロード (1)
社会に出した娘に悪い虫がつかないか、
父親は気が気ではない。
ナフタリンをネックレスにして娘につけさせたい。
よそ目には滑稽でも当人は大まじめでそう思っている。
しかし一方、娘の幸せを願う気持ちは万人に負けない。
三国一のお婿さんを・・・
そして、とうとうその日が来てしまった。
笑いと涙でつづる“貰いっ子・ちづる”の物語。


・・・・・・・・・・・・・・・

一日に一度、ちづるは格子をあけて、顔をのぞかせた。
「お母ちゃん」と呼んで、里子がにこりとすると、
ぱっと逃げて行ってしまう。
声をかけてやろうにも、菓子を用意しておいても、
呼びとめる暇もない速さで、三歳の子は格子をしめて
行ってします。
それが物足りなくもあり、一層、不憫でもあった。
「あの子、養女にもらえないかしら」
里子がそういい出したのは、
そういうことが一ヶ月近く続いてからである。

・・・・・・・・・・・・・・・・

田所の手がちづるを掴んだ。
体が綿のように軽くなり、
ちづるは田所の腕の中にいた。
ちづるの心に雪が降っていた。
昨夜、田所と歩いた道に、
しんしんと降り積もっていた白い雪が
ちづるの心の中に降っている。


・・・・・・・・・・・・・・・

昭和の雰囲気がとても懐かしくほんわかする物語です。

度の過ぎる親バカぶりが極端でクスっとします。

養女である「ちづる」と両親との関係性が理想的な描き方をしています。

少々非現実的なのですが、

「いいなぁ~こういう家族~」と思いながら微笑ましく読みました。

俳優さんで言うなら、

ちづるは、20代の頃のミムラさん。

お父さんである民三は、50代の頃の鶴太郎さん。

お母さんである里子は、高畑敦子さん。

ちづるの夫になる田所は、坂口憲二さん。

こんなイメージが浮かびました。

実際、昔ドラマになったそうで、

ちづるは、仁科明子さん。

夫になる田所は、浜畑賢吉さん。

お父さんは、益田喜頓さん。

お母さんは、ミヤコ蝶々さん。

だったそうです。

若い頃の仁科明子さんは、ぴったりだなぁ~。

聡明で品があって可愛くて、やさしい雰囲気がぴったり。

現代のドラマとしては物足りないストーリーなのですが、

こういうほんわかホームドラマも癒されるんですけどねぇ。

歳になったせいか、ついつい口に出てしまうセリフが・・・

「昔は良かったなぁ・・・」です・・・。

今について行けないからの口癖なのですがね・・・(笑)



いつもありがとうございます
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生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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