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ピーター・キャメロン 「最終目的地」

無題

久々に分厚い本。

その割にはあまり時間かからず読了。

小説にはストーリーの面白さと

文章の面白さがあると思うのですが、

今作品は後者。

・・・・・・・・・・・・・・・

会話形式のセリフに惹き込まれました。

ストーリーとしては面白さはあまり感じませんが

読み終えたら不思議と人生観を見直したくなりました。

・・・・・・・・・・・・・・・

最終目的地と言うのは、

今現在置かれている環境や立場や人生について、

立ち止まっている人、

あきらめている人、

先を迷っている人へ改めて見つめ直し、

一歩思いを進め

最終的に落ち着ける幸せへの行動の事。

・・・・・・・・・・・・・・・

読み終えたら問い掛けられます。

「あなたにとっての最終目的地はどこ?何?」

・・・・・・・・・・・・・・・

物語の中にゲイのカップルが登場します。

年老いたアダムと親子ほど歳の離れたピート。

・・・・・・・・・・・・・・

アダム「時々思うのだよ。

お前をここに連れて来たのは、

わしの過ちだったのではないかとね」

ピート「たまたまぼくはここが気に入りました。

これまでいたどこの場所よりここが幸せです。

そんなふうにぼくのことを心配しないでほしいな。

ペットじゃないんだから」

アダム「そういうつもりではない」

ピート「そう思っていたでしょう。

あなたはぼくの幸せに責任なんてないんだ。

あなたは自分の幸せを

心配するべきだと思いますけど」

アダム「ああ、そんなものはあきらめたよ」

ピート「あきらめたふりをしているけれど、

あきらめていない。」

アダム「どうしてわかる?」

ピート「臆病なんだと思う。

あなたの中でその部分は好きになれない。

幸せなんて問題じゃないってふりをするところです。

幸せなんて、どういうわけか、

あなたを超えた所に、あるいは、

後ろにあるってふりをするところ。

もうそれは通り過ぎてしまったというところです。

それは安易すぎます。

しかも自分勝手だ。

それは少々意地悪だ。

ぼくはどうなんですか?

ぼくがいても幸せではないんですか。

ぼくでは、幸せになれないんですか?時々でも?」

アダム「もちろん、お前は幸せにしてくれる

もちろんだ」

ピート「それなら、幸せではないなんて

言わないでください。

幸せなんて関係ないなんて言わないでください。」

・・・・・・・・・・・・・・・・

この物語の中で一番迷いがなく真っ直ぐで

幸せを感じているピート。

とてもとても素敵な男性。

・・・・・・・・・・・・・・・

キャロラインとアダムの会話も魅力的。

・・・・・・・・・・・・・・

キャロライン「私、これまで現在のことには

あまり注意を向けずに来たわ。

それがここでの私達の生きかたでしょう?

ただ日々を過ごして、人生なんて、

どこかよその、他の人達の所で起きていると思っている」

アダム「よその連中は人生に歓迎されるからな」

キャロライン「あなたは人生を好きではないの?アダム」

アダム「ああ、好きだ。

永遠に生きたいとは思わないが、

しばらく生きる分には人生は悪くない」

キャロライン「それで、あなたはここに住んでいて

幸せなの?

それとも、違うふうにことが運んでいたらと

思っているのかしら?」

アダム「この歳になると、幸せを探したり、

期待したりはしないものさ」

・・・・・・・・・・・・・・・・

本好きの人でしたら気持ちを共有できるかと思いますが、

感動したり心にずっと留めて置きたい本にめぐり会いますと

読んだ後にその本を胸に抱きしめちゃうんですよねぇ。

読んで良かったなと思い、

しばらくの間とても心豊かな気持ちになります。

そんな本でした(^^)




いつもありがとうございます
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生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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