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今野 敏  「任侠浴場」

無題

ヤクザが人と会社を立て直すシリーズ4!

東京のとある町に事務所を構える

ヤクザの親分・阿岐本雄蔵は、

困った人をほっとけない上、

文化事業好きな性格が困り者。

そのせいで組員はこれまで出版社、高校、病院などの

経営再建に携わる羽目になって来た。

今回は赤坂の路地裏にある古びた銭湯。

暴対法で締め付けが厳しくなって来たヤクザの世界。

地域の困りごとを引き受け交渉し解決する、

いわゆる「シノギ」で稼ぐ。

交渉術もヤクザの武器の一つだ。

ヤクザは脅すものと、世間では思われているようだ。

もちろん脅す事も多い。

だが、それだけではない。

不屈の交渉力こそ重要なのだ。

このシノギのたいへんなご時世に、

組長は銭湯の再建に力を貸すことに…

道楽が過ぎると思っている組で二番目に偉い

代貸(だいがし)の日村。

組長「そりゃあ、生きていくにゃあ、義理も大切だ。

人情も大切だし、金だって重要だ。

だかな、道理を忘れちゃ、

生きてる意味がねえんだよ。」

組長「おめえ、銭湯って何だと思う?

俺が訊きてえのはな、

日本人にとって、どういうもんか、ってえことだ」

組長「今の日本人は、

嫌なことばかり考えているからだよ。

マスコミのせいもあるだろうな。

景気はなかなかよくならないとか、

先行きは不透明だとか、

国際情勢は予断が許さないとか…

テレビでも新聞でもそんなことばかり言っている。

そりぁ、国民に警告することは大切だよ。

けどね、テレビや新聞を見るたびに悪いことだらけじゃ、

いい加減、嫌になるじゃないか。

だからね、今の日本人は

もっと気持ちいい思いをしなけりゃダメなんだ。

日常の中でも何か気持ちいいことを見つけなけりゃ。

そういうものの積み重ねで、

世の中の気分ってものができあがるんだ。

経済なんて、けっこう気分で変わるんだよ。

風呂に入るなんざあ、どうでもいいと思いがちだ。

けどね、そういう心の余裕が必要なんだ。

一日一回、のんびりと湯に浸かる。

それで気分も変わろうってもんだ。

血行が良くなり、体の芯が温まって健康にもなる。

健康になれば、気持ちが前向きになって、

さらに世の中も明るく感じられる。

それに銭湯は公衆道徳を学ぶ場でもあったわけ。

他人様といっしょに風呂に入るには、

いろいろと約束事が必要で

それがつまり公衆道徳ってやつなんだ。」

具体的な銭湯再建には、

大物政治家まで関わっていたり、

胡散臭い刑事も邪魔をして来ます。

頭と素早い行動と交渉術で

阿岐本組の面々はどのようにして再建を果たすのか?

このシリーズの表紙の絵を担当しているのは、

山崎杉夫さん。

とても趣があってそれぞれのキャラの特徴を出しています。

この作品に登場する

史上最弱刑事「甘糟達夫」のシリーズも出来ましたので

早速読んで見たいと思います。

阿岐本組の面々も登場するみたいです。

ますます面白くなって行く

阿岐本任侠シリーズ。

オススメです!!



いつもありがとうございます
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生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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