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宇江佐 真理 「涙堂・琴女癸酉日記」

20190426涙堂

同心だった夫・高岡靫負はなぜ斬られたのか?

蟠る(わだかまる)疑問を胸に妻の琴は、

侍を捨てて浮世絵師となった息子・賀太郎と

日本橋通油町で同居を始める。

幼なじみで医師の清順や汁粉屋の伊十と親しみ、

移ろう江戸の風物に目を向けて筆を執るうちに、

夫の死の謎が解けてきて…。


・・・・・・・・・・・・

武家物であり市井物であり、

少々サスペンスもあり・・・

主人公の「琴」は、母親として、妻として、

女として、それぞれ魅力的です。

少々のんきな奥様系に見受けられまして、

得な人柄だなぁと思いました。

宇江佐さんは、伝法な江戸っ子らしい

気性のはっきりした女性を描く事が多いのですが、

「琴」は武家の妻らしく

慎ましくも威厳があります。

市井の長屋暮らしを始めてからは、

ご近所でのいさかいや困り事に駆り出される事が度々。

意外に強気で感情むき出しの所があります。

そんな「琴」の本来持ち合わせている人柄が

住人達に受け入れられ馴染んで行きます。

なんとも微笑ましい所です(^^)

生涯、通油町の長屋暮らしを全うした「琴」。

徒然に書いた自分日記は、

「琴」が66歳で亡くなった後も

家宝として保存されたそうです。

66歳で亡くなった「琴」ですが・・・

宇江佐真理さんも66歳で亡くなりました・・・

作品は2002年刊行です。

宇江佐さんは2015年に亡くなりましたので、

亡くなる13年も前に書かれた作品なのですが、

なんとも不思議なご縁のある作品に思えました。




いつもありがとうございます
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生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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