FC2ブログ

おんな職人時代小説アンソロジー  「てしごと」

2020052901.png

6人の女性作家が作った

江戸時代に生きたおんな職人の物語です。

・・・・・・・・・・・・・・

表紙の絵が古風で色合いも渋く素敵!

・・・・・・・・・・・・・

西條奈加「姉妹茶屋」

あさのあつこ「おもみいたします」

2編が特に面白かったです。

・・・・・・・・・・・・・

西條奈加「姉妹茶屋」は

姉妹が秩父の山あいで営む「茶屋」なのですが、

くるみ餅とそばが絶品!

姉が祖父から手ほどきを受けて幼い時から修行した技。

姉と夫婦約束をした江吉が盗賊の濡れ衣を着せられます。

江戸でお金を稼いで戻ってくるまでの辛抱と

姉妹、特に姉は頑張るのですが、

思わぬ江吉の盗賊疑惑に二人の行く末はいかに・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

あさのあつこ「おもみいたします」は、

全盲のもみ師の少女が大店の主への

「凝り」の原因となっていた

不安・後悔・懺悔・疑念・辛抱・・・

それぞれを全て取り除きます。

身体の隅々の一つ一つの凝りの解明。

主人は過去と将来の店への執着により

一人苦しみ辛抱の連続。

自分を縛り付ける事で大店としての存続を維持。

そんな主へもみ師の少女が言います。

「もうがまんしなくていいです。

痛いなら痛いって叫んでください。

辛かったら辛いと吐き出して泣いていいんですよ」

主は、大人の男として初めて大泣きします・・・

陰ながら妻が主人の為にもみ師を呼んだ事・・・

主人は、改めて妻ともみ師に感謝します・・・・

そして、今まで信用していた

ある者の不正を見抜く事が出来たのでした・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

江戸時代におんなが男と同じ立場で仕事をこなす事は

大変な苦労だった時代に

男をうならせる程のプロの職人技への尊敬の思いで

女性作家6人が描いた本作は心に響く作品でした。





いつもありがとうございます


関連記事
スポンサーサイト



comment

Secret

プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

カレンダー
06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
1928位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
790位
アクセスランキングを見る>>
最新コメント