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西條 奈加 「婿どの相逢席(あいあいぜき)」

西條奈加婿どの相逢席
ネットの中古で買ったのですが、

前の持ち主さんの物らしき

「しおり」が挟まっていました。

手作りみたいで文字も絵もとても美しいです。

ありがたく頂きます。

大事にします。

・・・・・・・・・・・・・・

大店の跡取りと言ったらほとんど男ですが、

こちらの大店は三代以上前から娘が跡取り。

・・・・・

男たちの情けなさから

代々引き継がれた家系に

婿として入った鈴之助の

家族想いのホームドラマです。

・・・・・

「甲斐性とは物事をやり遂げる力のことで、

そちらばかりが取り沙汰されがちだが、

本来は、かいがいしく健気な性質をさす。

妻子のためと言いながら

馬車馬のように働いて家を顧みない夫より、

多少頼りなくとも

家族に向き合う夫の方がよほど値がある。」

・・・・・

「因果応報は往々にして

悪い行いに対する報いととられがちだが、

決してそうではない。

悪が苦を生む悪因苦果も、

善が楽を生む善因楽果も、

ともに同じ因果である。

そもそも起きた事々には、善も悪もない。

どんな幸運も悲劇も無色であり、

色をつけ意味をもたせるのは人間だけだ。」

・・・・・

婿の鈴之助と嫁のお千瀬の

仲が良い夫婦ぶりがとても可愛い。

・・・・・

里子に出された

お千瀬の兄鵜三郎との和解の場面は

ジーンとします。

恨み辛みを根に持って

悪因苦果としてしまった鵜三郎を

婿の鈴之助と義父安房蔵が助けます。

・・・・・

母親のお寿佐が

鵜三郎へ五十両渡す場面では

「詫び料ですか?手切金ですか?」と

緊迫する言葉に

母親お寿佐は「いいえ、礼金です。

このお金を差し上げるのは

鵜三郎さんではありません。

十年のあいだ育ててくださった、

お母さまへの、私どもの気持ちです」

と言うんですよねぇ。

鵜三郎も周りの家族も

そして読み手もグッとくる場面でありました。





いつもありがとうございます
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Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

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