FC2ブログ

藤井 邦夫 「無縁坂―知らぬが半兵衛手控帖⑩」

無縁坂 知らぬが半兵衛手控帖(10) (双葉文庫)無縁坂 知らぬが半兵衛手控帖(10) (双葉文庫)
(2009/10/15)
藤井邦夫

商品詳細を見る



北町奉行所例繰与力の松岡兵庫の妻女が行方知れずになった。
北町与力大久保忠左衛門の命を受け、
密かに松岡の妻女芳乃を探しはじめた臨時廻り同心白縫半兵衛だったが、
芳乃の足取りが明らかになるにつれ、
ある浪人者の影がちらつきはじめる・・・
(無縁坂)
・・・・・・・・・・・・・・・・


4編収録。

1.「無縁坂」
 定められた嫁ぎ先からの覚悟の逃亡の妻。
 
  「心中・・・」
  鶴次郎はつぶやいた。
  「山岸と芳乃は人としての想いを遂げ、
  人としての道を踏み外した責めを取った」
  半兵衛は、微笑を浮かべて死んでいる芳乃の顔を見つめた。
  山岸新八郎と過ごした数日間は、芳乃の短い生涯のすべてだった。
 

2.「赤い花」
   長年奉公したお店がはめられ、
   つぶされたことへの彦七の復讐とお嬢様救出。
  
  酌婦のおふみは姿を消していた。
  房吉は、飲み屋の女将におふみの行方を尋ねた。
  京一郎と金の受け渡しがあった日の夜、
  彦七と名乗る父っつぁんが訪れ、
  おふみの三十両の借金を返して連れ去っていた。
  彦七・・・
  その昔、菓子屋『桜花堂』の下男だった彦七は、
  かつてのお嬢さまおふみを身請けして消え去った。
  彦七とおふみの間に何があるのか、誰も知らない。
  幸せならば知る必要もない・・・。


3.「勾引し(かどわかし)」̚
   かどわかした子を13年も育てあげた親と
   真実がわかっても育ての親への恩を忘れない娘。
  
   「勾引しは重罪。おまさは、自分をどう裁いて、どう責めをとるのか・・・」
   吉次郎は動揺した。
   「いずれにしろおまさは、覚悟を決めておみよを返したんだ。
   私はそいつを大切にしてやりたいと思う」
   「白縫さま・・・」吉次郎は困惑した。
   「吉次郎、おまさがおみよを菱乃屋に奉公させたのは、
   おみよがどんな気立ての娘に育ったか、
   知って欲しかったからじゃあないかな」
  
   吉次郎とおとよ夫婦は、おみよを“娘のおその”と認め
   『菱乃屋』に引き取った。
   だが、おみよは奉公人として働き続けた。
   吉次郎とおとよは無理強いせず、
   おみよが“娘のおその”になってくれるのを
   気長に待つ事にしていた。


4.「戻り橋」
   罪人の夫の為に多額の借金をした妻の苦労と健気に父親を待つ子。
  
 「白縫の旦那、あっしは人殺しです」
  峰吉は、哀しげに顔を歪めた。
  「峰吉、お前は立派に罪を償った。
  それに私が見たところ、
  悪いのは因縁を付けて来て溺れ死んだ地回りだよ。
  女房子供の許に帰るのに誰に遠慮がいるものか」

  「峰吉、渡るんだよ、思案橋を・・・。
  渡っておまちと正太の処に帰るんだよ。
  お前の居場所は思案橋の袂じゃあない。
  おまちと正太の傍なんだ」
  「白縫さま・・・」峰吉は泣き崩れた。


・・・・・・・・・・・・・・・・

母もこのシリーズがお気に入りで、私が読み終わった分を読書中。

読むの早くてそろそろ追いつかれそうです。

昨年、白内障の手術をしてバッチリ見えるようになった母。

新田次郎と並行して読んでいるって言うからスゴイなぁ。

我が家で一番の読書家になりつつあります(^^)







関連記事
スポンサーサイト



comment

Secret

プロフィール

cn7145

Author:cn7145
生れも育ちも仙台。外見も性格もとても地味。物があふれているのが苦手。食べ物の好き嫌いほぼ無し。本と猫好き。好きな言葉「喫茶喫飯」。

カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
4245位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1700位
アクセスランキングを見る>>
最新コメント